自由学園第93回卒業式/近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

自由学園第93回卒業式/近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

近況

自由学園第93回卒業式

2015年3月21日

卒業証書授与

卒業証書授与

2015年3月21日(土)、第93回自由学園卒業式が行われ、これまでお世話になった方々、新卒業生父母、在校生、卒業生、教師らが見守る中、4年課程男女28名、2年課程女子7名が卒業いたしました。

「卒業に際して」卒業生代表

「卒業に際して」卒業生代表

卒業生に送る言葉 矢野恭弘学園長

卒業生におくる言葉
矢野恭弘学園長

 

 

 

 

4年課程 新卒業生

4年課程 新卒業生

2年課程 新卒業生 手作りのワンピースを着て

2年課程 新卒業生
手作りのワンピースを着て

新卒業生は自由学園で短くて5年、長い人では19年間学んできました。
自由学園の校名となっている「自由」について、また、人としてどう生きるかについて、友と共に様々な機会に考え、学んできました。
矢野学園長は、あなた達自身が自由学園の手紙です。これまで、自由学園の中で学んだことが、一人ひとりのもつ手紙に書かれてきていると思う。これからは、それぞれの置かれた場所で、自由学園の卒業生として、その手紙を書き加えていってほしいと話しました。学園長の卒業生におくる言葉を胸に、これまで学んできたことを、これから社会の中で活かしていかれるようにと願います。

羽仁進6

来賓祝辞 羽仁進氏

羽仁進2羽仁進5

 

 

その後、来賓の映画監督・評論家の羽仁進氏より祝辞を戴きました。
羽仁進氏は、自由学園男子部7回生で、自由学園創立者羽仁吉一・もと子の孫(羽仁説子氏の長男)にあたる方です。
羽仁氏は、自分の子ども時代の創立者羽仁夫妻との交流や、自由学園初等部・男子部での体験、卒業後に映画製作を始めたときのことなど、さまざまなエピソードを交えて話してくださいました。
はじめて男子部に入って机を作り、寮で皆の分まで洗濯をしたことなど、様々なことを実際に自分でしてみることからいろいろ工夫もし、多くを学んだこと。羽仁もと子は、家計簿というものを日本で初めて考案したが、それも主婦となった生活の中から、どうしたらよりよい家計を営めるかを工夫し、考える中で生まれた。いろいろな最新の研究があるが、もともとは人間の生活のどこかにつながっている。ただ、勉強だけしているのではだめだ。自分でしてみることが大事。今思うと、「生活」というものが大事で、その中から広がる世界は、広く深く、実にさまざまな発見や学びにつながるということを、祖母は教えてくれたのだと思ったことなど、お話くださいました。

卒業式を終えた後、在校生が準備したサンドウィッチやケーキでお茶の会が開かれ、その後新卒業生父母が準備して下さった手作りのお食事を囲み、感謝会が開かれました。これまでの学園生活を振り返り、新卒業生、父母の方々、教師が相互に感謝の思いを表わし、お護りのあったこと、これからの生活への希望に対して感謝するひとときを過ごすことができました。そして、入学以来苦楽を共にしてきたことによって、クラスの皆が、深いつながりのある真の友となれたことを喜び合いました。

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