教科の学び - 自由学園 男子部/東京の私立中学・高校

教科の学び - 東京の私立中学・高校【自由学園 男子部(中等科・高等科)】 - 中高一貫教育

教育内容・生活

教科の学び

教科の学び

学業報告会(2019年度)

学業報告会とは、
生徒たちが取り組んだ探究活動を分かち合う場です

男子部の学業報告会は、さまざまなテーマの中から選択した内容を、学年の枠を超えた学習グループで研究し、発表します。
発表方法もステージ発表だけではなく、ポスター展示やパネルディスカッションと多彩です。
このチャレンジが、生徒一人ひとりにとって主体的に学ぶ姿勢を育み、新しい学びのスタイルを提案していくことを期待しています。

発表予定のテーマ(抜粋)


当日プログラム


  • 良いデザインとは何か
  • 人はいのちを頂いていのちを繋ぐ
  • 小水力発電への挑戦 part2〜
  • 多様性のある社会をデザインする
  • 視覚効果の世界
  • その他

教科の学び

国語

自分の生き方を考える大切な時間

「人間とは何か」「いかに生きるか」「自由について」を考え、探究することによって、生徒一人ひとりがいまの自分の生き方を確認し、健全で豊かな人間観・人生観を確立することを目指しています。生徒たちが自分の生活(見る・聞く・する)を通して、豊かに深く言葉で感じ、考えていることを自覚し、自由で正確な国語を駆使して生きることができるようになることも国語科の大きな目標です。

理科

キャンパスも理科の大切な教室

科学的アプローチによる問題解決力を身につけること、地球規模で物事を考え、身近な自然を愛する人を育むことを目標としています。授業では、学園の恵まれた自然環境を教材として実験や観察を数多く行い、学習内容を日常生活と関連づけながら学ぶことを重視しています。学びの過程で生まれる各自の新しい発見の喜びや驚き、現象の仕組みを考える楽しさを共有しながら授業を進めています。

社会(地歴・公民)

知識より自らの視点を重視

歴史や地理から学びを深め、現代社会の課題を理解し、これからの人生を歩んでいくための社会意識を育てることが目標です。暗記による知識の詰め込みに偏ることなく、自らの視点を持てるようになることを大切にしています。地理では、我々の暮らしの根底に光をあてる取り組みをしています。歴史では、社会構造などの変化を自分の言葉で論述できるように理解を深めていきます。

保健体育

よりよく生きるための保健体育

男子部の保健体育は、体操・スポーツ・保健の授業から成り立っています。体操の時間ではデンマーク体操を行い、10月の体操会で発表します。スポーツは、サッカー・バスケットボール・テニスの中から一つを選択する時間と、学年単位の授業として、中等科から高等科まで全学年ラグビーの授業があります。保健では、よりよく生きるために人の身体と心、社会の在り方について集中的に学びます。

数学

数学はどこにでも(自然界にもスマホの中にも)

どんなことに対しても「より自由に考えられるようになること」が目的です。文字式の四則演算から微分積分まで、自分の頭で「じっくり考えること」を大切にしています。友達に質問し、説明しあう時、最も理解を深めることができます。身の回りからも色々と教材を見つけ、応用することで「数が苦」が「数楽」になっていきます。生徒の質問は、しばしば線形代数やオイラーの公式等につながっていて、一緒に楽しく考えています。

音楽

合唱を中心に全員で魂の高みをめざす

選択授業はありません。「全員が自分の責任を果たすことを通してハーモニーをつくる楽しさを味わう」「本物に触れ、違いのわかる感性を育む」を目標に、日々の授業ではより高いものをめざして音楽を多角的に学ぼうとしています。礼拝の時間にも男子部生全員の讃美歌の歌声が響き渡ります。指導には演奏家でもある先生方にいらしていただいています。

外国語(英語)

プレゼンテーションできる能力

中等科では、基本の英文法の習得に力を入れ、単元テスト・小テストを行います。高等科では、英語でプレゼンテーションができるように書く・話すための英語力の育成を目指しています。また、スピーキングの力を身につけるため、中等科・高等科で暗誦コンテストを開催しています。

美術

五感を働かせて隠された美の世界を知る

五感を働かせて発見する心や感性を培い、日々の生活を美しく豊かにできる人を育てるべく全学年必修です。絵画やデザイン、工芸といった造形表現の基礎を学び、さまざまなアイデアを作品へと発展させていきます。制作を通して、表現の楽しさを知り、優れた感性を養っていきます。その中で、試行錯誤しながら創意工夫していく力を養います。

家庭科

寮生活と密着した家庭科は人生に不可欠

新入生は全員寮に入るため「お金・もの・時間の管理が自分でできるように」という目標のもと、洗濯などの衣類管理・小遣い帳の付け方、野菜の切り方など、実習を交えながら学んでいきます。なお、高等科2年は、クラスの半数が週1回、男子部全員分の昼食をつくります。無駄のない食事づくりを目指しています。

情報

発信力と共に受信力も鍛えてこそ本物

「自ら考え」「自らつくり」「自ら発信する」ことを基本に、世界に一人しかいない自分自身をどのように表現するかが、究極の情報発信と考えています。情報を発信するためには、受信する力もまた鍛えていかなければなりません。メディアリテラシーの観点から、表面には見えない情報を読み解く力を鍛え、同時に情報の安全性を読み解く力をバランスよく身につけていきます。

教科横断的学習の取り組み

国語×理科

動物行動学者の著作を実証する授業

世界的に有名な動物行動学者ローレンツの著作『ソロモンの指輪』の中の「被害を与えぬもの_アクアリウム」という文章に着目。机上の読解だけではなく「エアポンプなし、エサなし」で川魚たちが生き続ける水槽を実際につくって実証してみました。国語と理科の教科横断的学習です。結果は、エアポンプがなくてもエサがなくても、水草だけで9ヶ月間魚たちは生き続け、川に返されました。「読むだけでなく、やってみたい」を実現します。

音楽×理科×歴史×国語

音楽をベースに4つの教科がハーモニー

4年に一度開催される自由学園全体の「音楽会」。この機会に発声するときの喉のメカニズムを研究してみたいということで始まった「音楽」と「理科」のコラボレーション。作曲者が過ごした歴史的背景を調べるのは「歴史」、歌詞の意味を細かく分析するのは「国語」と、複数の教科が織りなすダイナミックな学習です。

物理×数学×木工(技術科)

育てた木々が机や椅子に生まれ変わる

「植林」の授業で育成する木を、学園所有の山から切り出し、その木材をもとに、自分たちが6年間使う机と椅子を製作する『木から生まれる学び~植林から椅子づくりまで』。物理と数学の公式を駆使して、強度のある逸品を仕上げていく過程は、まさにプロフェッショナルなものづくりの世界。一方、手づくりの道具にもこだわり、ペットボトルに水を入れて簡易水平器として使うなど“なるほど”が一杯です。

英語×食事づくり(家庭科)

「食」から独自の英語学習

高等科2年は週に1回男子部全員の昼食をつくります。年間25回の実習で、日本語と英語のレシピを併読します。生徒たちは身近な材料やつくり方を、教科書では学べない多種多様な英語で理解します。海外のお客様に、メニューやつくり方を英語で説明する生徒も少なくありません。