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シェルターを作る


シェルターの中で寝る

野宿を終えて感想を聞きあう

各自のシェルターを見て回る
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高等科1年生の修養会は今年も那須農場で行われた。その第1日目、8月31日に初の試みとして蛇尾川の河原での野宿が行われた。これはアースマンシップ自然環境教育センターの「大地の声を聞くキャンプ」というプログラムに基づくもの。
アースマンシップは男子部の33回生の岡田淳さんが主宰する組織で、その基本的な考え方は、「人間が自然の支配者なのではなく、自然の一部であることに気づき、自然と共に生きていくためには、まず自分自身が自然に触れ、そのすばらしさや大切さを心と身体で知ることが必要」、という言葉によって示されている。「大地の声を聞くキャンプ」では、参加者はテントを使わずに自分で作ったシェルター(家)で1人になって自然の中で一晩を過ごす。また、自然のリズムをより身近に感じられるように、時計や携帯電話などの機器は一切持たない。一人一人が自然に向き合い、自分自身に向き合うことを目的としている。
今回の修養会でのプログラムは、昨年岡田さんが男子部で講演をして下さったことがきっかけとなり、実現したもの。事前に岡田さんと下見をして、各自のシェルターの間隔を40〜50m とることができ、夜でも全体が見渡しやすい蛇尾川の河原で行うことにした。またシェルター用に1人1枚のシート(1.7m×2.7m)とロープを用意した。
8月31日朝8時、高等科1年生は学園正門前に集合し、バスで那須に向かう。昼前、蛇尾川河原に到着。全員バスを降りる。生徒はここで初めて、今日この場で野宿をすることを知らされる。むっとした表情の生徒も幾人か・・・。昼食をはさんで、河原で岡田さんによるレクチャー。その後、4時頃から一人一人のシェルター作りが始まった。この日は夜中まで雨が時折降っては止むという不安定な天気であったが、各自のシェルターの「性能」が試されるという意味では、最もふさわしい天気であった。
幸い、皆が「無事に」一夜を過ごし、翌朝、焚き火を囲んで元気に顔をあわせることが出来た。
(生徒の感想から)
「途中、雨が降ってきてかなり焦った。雨のおかげでトラブルがいっぱいだった。しかも野犬まで出てきて、いつでも応戦できるように木の棒を構えたりもした。」
「雨はしのげたが、寒くて寒くて死にそうになりながら寝た。生きるというのは大変なことだ・・・。決して楽しくはなかった。しかし、生きた。と実感した一日だった。」
「夜の暗さを知った。時計がないということは、なかなか不便だった。いつ飯を食べ、いつ寝ていいのか、自分の身体の感覚を信じて過ごすというのは、大変なことだ。朝を待つことの大変さも知った。けれど楽しかった。」
「楽しかった。この夏休みの間、1人になることは多かった。でもその時間にやっていたことは、音楽を聴く、ゲームをする、買ってきたご飯を食べる、昼寝をする、といったことしかしていなかった。雨が降っても気にならない、もしくは,降っていても気付かないことが多かった。この野宿をしている間、夜中ずっと色々なことを考えていた。そのことを長々とノートに書いた。書いている間、虫の鳴き声が聞こえて、気持ちよかった。
注、岡田淳さんのアースマンシップでの活動については、「自然の中、一人ぼっちの夜」と題して9月4日の朝日新聞(東京版)に紹介されています。
(男子部教師 高橋和也)
男子部「修養会」
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