第17回 3月に出版された4冊の出版物 その4/学園長ブログ - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

第17回 3月に出版された4冊の出版物 その4/学園長ブログ - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

学園長ブログ

第17回 3月に出版された4冊の出版物 その4

第17回 3月に出版された4冊の出版物 その4

第17回 3月に出版された4冊の出版物 その4

『新たな時代のESD サスティナブルな学校を創ろう』(明石書店)

2017年度、自由学園では、「サステナブルスクールの推進」という目標を掲げ、これをサポートする「環境文化創造センター」準備委員会を立ち上げました。
先日この委員会でこのセンターの役割を話し合ったところ、「人類がどのようにして22世紀を迎えることができるのかを考え、そのための世界の課題を担っていける人を育てること」、そしてそのために、「学校そのものを1つの小さな未来社会のモデル=サステナブルスクールとする努力を通じて、その力を育てることが大切」と方向がまとまりました。

ちょうどこのタイミングで、サステナブルな未来をつくる学校をテーマとした1冊が出版されました。更にその中で、「学校全体で持続可能な未来につながる実践をしている共同体」の国内外の優れた実践事例として、自由学園を取り上げていただきました。

聖心女子大学教授永田佳之先生、名古屋市立大学准教授曽我幸代先生のお2人の先生方の編著・翻訳によるものです。

「第Ⅰ部サスティナブルな学校とは」では、ESDや「サスティナブルな学校」についての説明が、「第Ⅱ部サスティナブルな学校づくりのために」では、学校づくりの方策や評価ツールが詳しく紹介されています。

タイトルの「ESD」はEducation for Sustainable Developmentの略で、文科省は「持続可能な社会づくりの担い手を育む教育」と説明しています。現在の学習指導要領にもこの考え方が様々な分野で取り入れられています。この前提には、現在の持続不可能なライフスタイルや経済成長モデルを見直さなければならないという考え方があります。

環境、貧困、人権、平和、開発といった世界の抱える様々な問題に教育がどのように向き合うべきか。1992年の国連地球サミット、2002年のヨハネスブルグサミットでの議論を経て、2002年の国連決議により、2005年から2014年までの10年が「国連ESDの10年(DESD)」と位置づけられ、世界各地の教育現場でこれらの課題に向けた取り組みが行われました。

ESDは、これらの課題を自分たちの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、それらの課題解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。

ESDの実施には、「人格の発達や、自律心、判断力、責任感などの人間性を育むこと」そして、「他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、関わり、つながりを尊重できる個人を育むこと」という、2つの観点が必要とされています。そのため環境、経済、社会、人権、文化等の各側面からの総合的なアプローチが重要とされています。

自由学園については、一貫教育を通じた食の取り組みを中心に「ESDが誕生する80年以上の前から持続可能な学園生活が」営まれている「息の長い実践」として、6ページにわたって紹介されています。

このように紹介していただけることは大変うれしいことですが、実際には不十分な部分もたくさんありますので、身の引き締まる思いです。

食や農、資源やエネルギー、校内の自然環境の整備、廃棄物、生徒参加の学校づくりなど、一年後には自由学園の実践が今より少しでも進歩しているように、ESD評価ツールなども活用して、「サスティナブルな学校づくり」に取り組んでいきたいと思います。

カテゴリー

月別アーカイブ