第41回 「子どもたち・若者たちの未来に心を寄せて」ゲーデ弦楽四重奏団コンサート/学園長ブログ - 自由学園 リビングアカデミー(45歳以上の方々の学校)

第41回 「子どもたち・若者たちの未来に心を寄せて」ゲーデ弦楽四重奏団コンサート/学園長ブログ - 45歳以上の方々の学校【自由学園 リビングアカデミー】

学園長ブログ

第41回 「子どもたち・若者たちの未来に心を寄せて」ゲーデ弦楽四重奏団コンサート

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の前コンサートマスター、ダニエル・ゲーデさん率いるゲーデ弦楽四重奏団を自由学園にお招きし、10月18日、「自由学園コンサート~若者たちの未来に心を寄せて~」を開催しました。以前よりゲーデさんと自由学園の村山順吉理事長との交流があり実現したものです。

会場は初等部以上の在校生、教職員や保護者のほか、「小さな子どもたちにもすばらしい音楽を」とのコンセプトから小さなお子さん連れの一般の方々もお迎えし、2階席まで満席となりました。

 

ゲーデさんをはじめ、バイエルン放送交響楽団のステファン・フーバーさん(ヴァイオリン)、マティアス・シェスルさん(ヴィオラ)、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団のセバスティアン・ゲーデさん(チェロ)という錚々たるメンバーでした。

 

ゲーデ弦楽四重奏団の結成は2011年。

東日本大震災と原子力発電所の爆発事故の影響により、この年に予定されていたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の日本公演はすべてが中止となりました。これを受けて、「ウィーン・フィルが行かないならば、私がウィーン・フィル以上のメンバーを集めて日本を励ましに行こう」と立ち上がったのがゲーデさんです。「ぜひ一緒に日本へ」と呼びかけ、信頼する演奏仲間が集まりました。そしてその後毎年、東北の小中学校などでの慰問コンサートを重ねてこられました。お話を伺い、文字通りありがたいことであると思いました。

 

今回のコンサートはゲーデさんと村山理事長のお考えにより、「若者たちの未来に心を寄せて」というテーマに従い、2点で前例のないものとなりました。

まず「小さな子どもたちにもすばらしい音楽を体験して欲しい」との考えから、参加年齢に制限を設けなかったことです。実際当日に赤ちゃんを連れたお母さんがお見えになったことは本当にうれしいことでした。子どもたちの笑い声も泣き声も、美しく温かい演奏によって包み込まれました。

もう1点は、世界のトップレベルのゲーデ弦楽四重奏団の皆さんと、弦楽器を学んでいる初等部から最高学部までの自由学園の在校生が同じステージに立ち、村山理事長の指揮によって「ラデツキー行進曲」を一緒に演奏させていただいたことです。生徒たちにとって貴重な経験になりました。

ゲーデ弦楽四重奏団の皆さんの互いを知り尽くした、まるで1つの生き物であるかのような演奏はじつにすばらしいものでした。

 

村山理事長も2曲を共に演奏されましたが、ブラームスの「ピアノ五重奏曲」では、超一流の音楽家と肩を並べてピアノに向かう姿に、村山理事長の本領=真の姿を見せていただきました。「美しく青きドナウに」では、まるでジャズの即興演奏を思わせるようなゲーデさんとの緊張感あふれる掛け合いに息をのみ、常に1回限りの生演奏のすばらしさを感じました。アンコールも含め全10曲、熟練のわざと誠実さのあふれる演奏に引き込まれるすばらしいひとときでした。

 

会終了後、記念撮影のために大芝生に移動する道すがら、メンバーの皆さんと高等科1年生のベルリンからの帰国生Hさんがドイツ語でお話しさせていただけたこと、また大芝生での撮影の際に、そのすぐ横で芝生の肥料まきをしている生徒たちの姿をご覧いただけたこともうれしいことでした。

ゲーデ弦楽四重奏団の皆さん、企画運営をしてくださったフレンドシップ・コンサートの丸岡努さんに心より感謝を申し上げます。

 

なお、自由学園ホームページにプログラムを含む当日の様子が、https://www.jiyu.ac.jp/blog/news/64813

「ウィーンフィルメンバーによるフレンドシップ・コンサート」のブログにコンサートの写真がアップされています。

http://npofc.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/18-7d02.html

 

2017年10月24日 高橋和也(自由学園学園長)

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