第55回 サマースクールを終えて、「私たちは兄弟姉妹」/学園長ブログ - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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学園長ブログ

第55回 サマースクールを終えて、「私たちは兄弟姉妹」

第55回 サマースクールを終えて、「私たちは兄弟姉妹」

第55回 サマースクールを終えて、「私たちは兄弟姉妹」

2018年8月3日

「サマースクールでかわがたのしかったです。おねえさんとおにいさんとさんぽ たのしかったです。ごはんおいしかったです。きょうのかすたねっともたのしかったです。おやつのかきごおりおいしかったです。うたもじょうずにうたえてたのしかったです。あそぶのもたのしかったです。ピアノのおとがたのしかったです。おりがみであそぶのもたのしかったです。おえかきもたのしかったです。ありがとうございました。楽しかったです。」(4歳)

自由学園に福島周辺のご家族をお迎えして行う全国友の会主宰のサマースクール、3泊4日のプログラムが無事に終わりました。震災以降7回目の開催でした。熱心に振り返りの感想を書く子どもたちの姿から、4日間を楽しく過ごした様子が伝わってきました。

「川でバディーのおねえさんがやさしくしてくれてうれしかったです。はいぜんでおはしをならべたりするのがたのしかったです。とうげい教室でうちわ、コマ、葉っぱのスタンプをしました。おねえさんたちがおへやに来てあそんでたのしかったです。たくさんの思い出を心につめてかえります。ありがとうございました。」(2年生)

「僕はこれで5年目になります。正門を入ってバスが止まった時、お兄さんお姉さんが手を振ってくれていたのを見て、僕は『ただいま、また来たよ』と心から思いました。2日目3日目と続けて水遊びができてうれしかったです。タイヤボートに乗ったり水合戦をしたりして遊びました。今年は暑かったのでとても気持ちよかったです。 今日で帰らなくてはならないと思うと、寂しくなります。また来年元気に帰ってきます。お兄さんお姉さん、これを企画してくれた人たち、本当にありがとうございました。」(4年生)

参加する子どもたちと共に、私たち自由学園の生徒・学生たちにとっても楽しく有意義な時間となりました。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

昨日の礼拝の司会をした男子部のT君が、「みなさん今の疲れはどれくらいですか」と質問すると、子どもたちは「まだ、まだ全開で遊べる」と答えた人が多く、それにくらべて幾人もの生徒たちが、「体力の限界。もうガタガタ」と答えたとのこと。学部3年生のK君は「みな若い!自分の年を感じた」と。3日間、子どもたちのパワーをすべて受け止めて一緒に遊び、最後は肩車やだっこ、おんぶという姿はほほえましいものでした。

「この4日間は子供たちと少し遊んで、自分もこの子たちのような妹や弟が欲しいなぁと思いながら過ごす4日間でした。子どもたちと接する楽しさと充実を改めて感じました。そして普段子どもと付き合っている母親の強さと優しさを実感しました。」

「子どもたちが皆、自分ができることすべてに力を出していて、すごいなと思いました。小さい子どもでも食事を運んだり、スプーンなどを並べたり、率先してやっている姿を見て、私も進んで行動しなければならないと感じました。賛美歌の伴奏をしながら、子どもたちが一生懸命に歌っている姿に癒されました。サマースクールのために準備してくださった友の会の方々に感謝しています。」

「子どもたちと全力で楽しく遊べてパワーをもらったような気がします。誰かのために自分の力を全力で出すことの大切さをとても感じました。今回感じたことを人生の中で生かしていきたいと思います。終わるのが寂しいと思えるくらい充実した3日間でした。すべての人に感謝の気持ちでいっぱいです。」

保護者の皆さんからもうれしい感想をたくさんいただきました。

「子供たちは朝から寝るまでずっとお友達と遊んでおり、テレビがない生活に飽きることなく、初めての体験を楽しんでいました。毎食のご飯もとてもおいしくいただきました。ぜひレシピを教えていただき娘たちに作ってあげたいです。素晴らしい場所に来れたことを感謝しております。」

「初めての参加でした。初日に『子供を信じて』と言われたことが印象的でした。大人の方が早くできるからどうしても手を出してしまう。この4日間は子供に任せてみようと言う気持ちが生まれました。子供に任せてみると、こんなことができるんだという新しい発見もありました。短い時間でしたが、子供たちは確実に成長したと思います。 」

「初めて参加させてもらいました。はじめはドキドキでしたが、お兄さんお姉さん方、皆様のウェルカム感とフォローが素晴らしく、安心して楽しむことができました。学生の皆様の飾らず素直で明るい姿には感動してしまいました。それに本質が何かわかっていて、そのままの姿を見ていると子供たちにもこんなふうに大きくなって欲し良いなぁと願わずにはいられません。」

「自由学園の生徒の皆さんたちの、子供たちと誠実で真摯に接する姿を目にするたびに、とてもほほえましく、そして親の自分でもできないこともある対応を、ていねいに行う姿に頭が下がる思いです。きっとお兄さんお姉さんたちも同じように大切に愛されてお家の人や先生方の信頼の中で成長されているからこそできることなのだと思うと、自分自身も1人の親として息子がお兄さんお姉さんのような人に育ってほしいと思っています。」

「毎年帰りのバスの中でお兄さんお姉さんが見えなくなるまで手を振り続け涙ぐんでいます。昨年お世話になったお兄さんお姉さんに『待ってたよー』と言ってもらえて、とてもうれしかったし、きっと『ただいま』『帰ってきたよ』と言う気持ちでいたと思います。このサマースクールは心と体を大きく育ててくれる大切なとびきりの時間なのだと思います。素敵な時間をありがとうございました。」

「日々の学園の生活で学んだことが生かされていて、感激しました。友の会の方々にもお礼申し上げます。
いわきの現状として、原発停止のためにオーストラリアから毎日石炭のコンテナ船が小名浜港に入港します。今までの港だと大きなコンテナ船が入港できないので、橋を作り、人工島を作っていますが、今年は人工島に土を盛っているので、家に砂ぼこりがたくさん入ってきます。」

「福島は離れているし環境も違うけど、ニュースで、東京で自身や事件があるとふと自由学園の近くかな?!大丈夫かな?!と思います。離れていても思いをはせる場所や相手があることに感謝しています。自由学園の生徒さんたちと一緒に生活させてもらい、その心の奥にある心遣いに触れさせてもらい、いつも心を動かされる自分がいます。貴重な夏休みの4日間、その準備も含め、本当にありがとうございました。」

「私たちは兄弟姉妹」。
皆さんにお泊りいただいた清風寮の食堂に掲げられた言葉です。会を終え、この言葉が、サマースクールに関わるすべての皆さんを結ぶ言葉であることを感じています。参加する子どもたち一人ひとりが思い切り自然に触れて、友だちと一緒に楽しい時間をすごせるように、生徒たちが「兄弟姉妹」のように交わらせていただいているサマースクールですが、私たちはこのスクールの背景にある原発の問題、エネルギーの問題にも、皆さんの「兄弟姉妹」として目を向けていきたいと思います。

高い志を持ってこの会の運営を続けおられる全国友の会の皆様のお働きに、心からの敬意と共に感謝を申し上げます。お疲れが出ませんように。ありがとうございました。

 

2018年8月3日 高橋和也(自由学園学園長)

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