第62回 雑司ヶ谷にて羽仁吉一先生記念礼拝/学園長ブログ - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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第62回 雑司ヶ谷にて羽仁吉一先生記念礼拝

第62回 雑司ヶ谷にて羽仁吉一先生記念礼拝

第62回 雑司ヶ谷にて羽仁吉一先生記念礼拝

2018年11月26日

10月26日は自由学園の創立者のお一人羽仁吉一先生のご命日。3月に卒業予定の学生たちと共に、早朝、雑司ヶ谷の墓前に集まり記念礼拝を行いました。

羽仁家のお墓がここにあるのは、1906年、羽仁夫妻が2人目のお嬢さん凉子さんのお墓をここにたてたためです。失意の中のお2人に、親しい交わりのあった安部磯雄さんが、娘のお墓の隣に、と声をかけてのことでした。ちょうどその3週間前に安部さんも同じようにお嬢さんを亡くされていたのでした。

吉一先生は、この大きな打撃が「信仰生活に一大飛躍をもたらした」と書かれています。この1年後、27歳の吉一先生は次のような文章をお書きになっています。

「唯我等に愛なる神あり、永遠の命あり、以って悲しみ多く、悩み多く、失敗多く、蹉跌多きこの世にありて、希望あり、満足ある生活をなし得ることを感謝す。善良なる品性は地上の宝なり。しかも敬虔なる信仰は更にこれよりも貴し。」

「我が働くは、わが意に任せて働くに非ず、我より高きものの旨に従いて働くなり。神のために、神と共に、神の定め給える働きに服するなり。」

「我は充実せる生活を愛す。肉に欠乏せるも霊に豊富なる生活を愛す。外に展ぶるよりも、内に深く蔵れたる生活を愛す。・・・天を信じ、神と偕なる生活は我が最も愛する生活なり。」

創立者お2人の希望の生涯は、若き日の深い悲しみの中での魂の救い主であるキリストとの出会いの上に築かれたものでした。困難のその先にある希望。これは逆説的ではありますが、私たちにとっても大きな励ましであり希望です。

この日は墓前で学生たちに、このような出来事と吉一先生の言葉を紹介しました。礼拝と拝礼の後に、数人の学生たちが近況と卒業に向けての思いを語りました。それぞれ正直で飾らない言葉でした。

保護者会の方々、先生方とともに、今年も菊池昭一郎先生がご参列くださいました。

この日のために女子部高等科2年の菊の係の生徒たちが育ててきた菊の花を墓前に供えることが出来たことはうれしいことでした。

 

2018年11月6日 高橋和也(自由学園学園長)

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