第67回 初等部「野鳥観察記録」/学園長ブログ - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

第67回 初等部「野鳥観察記録」/学園長ブログ - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

学園長ブログ

第67回 初等部「野鳥観察記録」

2019年2月6日

今朝の初等部。早く登校してきた子どもたちがケヤキの木を見上げていました。「何がいたの?」と聞くと「コゲラ」との答え。コゲラはキツツキの一種で、一年中、学園内で目にする留鳥です。

子どもたちはおそらくコンコンとコゲラが木をつつく音を耳にして木を見上げ、音のする方向の枝の中にコゲラを見つけたのでしょう。一緒にいた若い先生は「僕は見つけられないんですよ。センスがなくて」とひとこと。

先日来校された他校の校長先生が、遊び時間の子どもたちの様子をご覧になって、「子どもたちが鳥を名前で呼んでいるので驚きました。私には鳥としか見えないんですが」とおっしゃっていました。

恵まれた自然環境の中で子どもたちは日常的にさまざまな鳥たちの姿や鳴き声に触れ、生活の中で身近な存在として鳥を識別できるようになっていきます。とくにこの時期は、寒さを逃れて日本に渡り、冬の間を自由学園で過ごす鳥たちもいるため、普段は目にすることができない鳥を目にすることもあります。

このような鳥たちに子どもたちが注意を向けることができるようにと、初等部では3学期の始まりに合わせて外廊下に鳥たちの絵が張り出され、「野鳥観察記録」が始まります。

「野鳥観察記録」は自分が目にした鳥の名前とその場所を記録するもので、毎日、誰でも書き込むことができます。今朝も子どもたちはさっそく書き込んでおり、記入表を覗き込むと、キジバト、コサギ、ムクドリ、セグロセキレイなどの留鳥とともに、シベリア方面からの渡り鳥であるアトリの名前もありました。

廊下の壁にもアトリの絵と初等部芝生に集まるアトリの群れの写真が貼られていました。このような工夫で子どもたちは生きた知識を身につけていきます。

1月10日に始まった記録はすでに7ページ目になっていました。また野鳥を見た場所にシールを貼る「野鳥発見地図」は、目撃された鳥たちでいっぱいでした。

日々の生活の中で「鳥たち」と名前の分かる友だちとしての付き合いを重ねている様子に、子どもたちの世界の豊かな広がりを感じます。

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2019年2月6日 高橋和也(自由学園学園長)

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