第70回 農は人のもと/学園長ブログ - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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学園長ブログ

第70回 農は人のもと

2019年5月20日

「農は人のもとだということを思わされる いのちは毎日毎日発達している 同時に自分の中にあるそういう心持ちも発達する 土につく生活が教育に必要だ」羽仁吉一

今日は初等部5年生が校内の田んぼで田植えを行いました。
朝、田んぼに足を運ぶと、先週、生徒たちが代かきを行い平らに均された水面に、初等部の大きなメタセコイアが映っていました。田んぼの準備は万端です。
子どもたちは列を作って熱心に作業に取り組みました。保護者の方々と共に私も作業に加わらせてもらいました。とても楽しいひと時でした。

5年生は例年この経験を土台に、1学期に、発芽と成長を観察(理科)、田んぼの生物の顕微鏡観察(理科)、田植えの人物描写(美術)、日本の米作りを知る(社会)、面積体積(数学)などの勉強に取り組みます。
初等部では4月からすでにそれぞれの学年で「土」とつながる学びが始まっています。6学年の教科の学習との連携図「畑のこよみと教科のつながり」は、先生方と子どもたちによって、今年度もバージョンアップされていくことと思います。

初等部の畑のこよみ

私たちの生活は、人工物に取り巻かれ、とても便利になりました。スマートフォンが電話のみならず、テレビやビデオ機器にもなり、インターネットにも接続するようになり、この小さな画面に向かう時間がなんと多くなったことでしょう。しかもベビーカーに乗った小さな子どもさえタブレットを扱う時代となりました。
このような時代だからこそ、人の心が大きく豊かに育つために、日々変化する豊かな自然にふれることが重要です。どれほど精巧に作られたものでも、人間が作った、命のない人工物ばかりにふれていると、人間としての心は育ちません。この天地万物を創られた方の創造の業にふれる経験の中で、人間は人間であることを学んでいくのだと思います。

子どもたちの成長、そして秋の収穫が楽しみです。

2019年5月20日 高橋和也(自由学園学園長)

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