11月11日(月)ローカリゼーションを提唱されているヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんを自由学園にお迎えしました/近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

11月11日(月)ローカリゼーションを提唱されているヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんを自由学園にお迎えしました/近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

近況

11月11日(月)ローカリゼーションを提唱されているヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんを自由学園にお迎えしました

2019年11月12日

ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんが、自由学園に来校されました!
ヘレナさんは、世界中に広がりつつあるローカリゼーション運動の第一人者です。
今日は、初等部6年生で特別授業を行なってくださり、ローカリゼーションについて『食』を中心にお話ししてくださいました。
6年生は、あらかじめヘレナさんの制作した映画のダイジェスト版「懐かしい未来~ラダックから学ぶ~」を見てからヘレナさんにお会いしました。
始めにヘレナさんがローカリゼーションについてお話して下さり、その後は6年生からの質問を受けて下さいました。

以下、ヘレナさんのお話の一部です。
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現在、食べ物の動きはグローバル化しています。その結果、エジプトのジャガイモの方が自分の住んでいる地域のジャガイモより安かったりするのです。
近代化する以前は、みんな自分たちの手で食べものを育てていました。それなのに今は、食べものの種の形を知らない人が多くいます。
地域で食べものを育てることは、自然や人々とのつながりを生み出します。
気候変動や貧困、若者の生きづらさなどの背景にはグローバリゼーションや資本主義があります。
それに対し、『食』をとおして「つながり」を生み出していくことが、人々の幸せや健康、平和や協力といったことへとつながり、グローバル化する社会へのカウンターアクションとなるのです。
食べものを自分たちで育てることや、地域の農家さんや有機栽培などに取り組んでいる農家さんを応援することは、みなさんが簡単にできる大切な行動です。
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ローカリゼーションは、「より大きく、よりたくさん、より遠くへ」という近代の経済の流れに対して「より小さく、少なく、近くで」ということを掲げています。お金中心では無く、人々が人間らしく、幸せに生活するためには、ローカルな経済規模がぴったりです。
グローバルからローカルへのシフトは、今世界中に広がっています。
授業が終わった後、たくさんの児童がヘレナさんの周りに集まり質問をしていました。

また、男子部・女子部の生徒も、食事後、ヘレナさんを囲んでお話しを伺っていました。
ヘレナさんと話した生徒は皆、とても刺激を受けたようで、活き活きとエネルギーに満ちた様子でした。
これを機に、多くの生徒・学生がグローバリゼーションやローカリゼーションについて学び、自由学園内部や社会へと働きかけていけたら素敵だと思います。

ヘレナさんは、学園からご紹介した初等部の「土と育つ子どもたち」のドキュメンタリー映画やNHK World -Japan 放送の女子部の食の学びの番組も見てきてくださり、自由学園が創立以来続けている、自分たちで種を蒔き育てて、それをお料理して食事を頂く経験を皆がしているのは、とても大事で素晴らしいこととお話下さいました。
通訳は、エディブル・スクールヤード・ジャパンのアンバサダーもされている、一般社団法人そっか共同代表の小野寺愛さんがして下さいました。

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ヘレナさんは、9日(土)・10日(日)に横浜戸塚で開催された『「幸せの経済」国際フォーラム2019』のために来日されました。このフォーラムには自由学園が協賛し、運営には、最高学部の学生数名が関わらせていただいており、この投稿はその学生が書かせていただいています。
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ヘレナさんプロフィール(しあわせの経済フォーラム2019公式サイトより)
http://economics-of-happiness-japan.org/speakers/helena-norberg-hodge

自由学園最高学部学生

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