2020すいせん図書vol.9/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

2020すいせん図書vol.9/図書館 お知らせ・近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

図書館 お知らせ・近況

2020すいせん図書vol.9

2020年8月12日

すいせん図書第9回をお届けします。
自由学園も今週は全校がお休みになっています。休み前、図書館の周りで大きなカブトムシを3匹も見つけました。新学期まであと10日。いろいろなジャンルの本に触れてみましょう。

写真は新着図書の一部です。

 

2020すいせん図書 vol.8はこちらから

 

【2020 すいせん図書 vol.9】

数学科 S.Yd.先生 その2 
レイモンド・スマリヤンの本






『この本の名は?: 嘘つきと正直者をめぐる不思議な論理パズル』 日本評論社 2640円
『数学パズル 美女か野獣か?―楽しみながらゲーデルの謎にせまる』森北出版 
『スマリヤンの無限の論理パズル―ゲーデルとカントールをめぐる難問奇問』白揚社
レイモンド・スマリヤン『スマリヤンの究極の論理パズル―数の不思議からゲーデルの定理へ』白楊社
“男女のきょうだいが、どちらが年上かと尋ねられました。「私が年上だ」と男が言いました。「私が年下です」と女が言いました。少なくともどちらか1人は嘘をついていたことがわかりました。どちらが年上だったのでしょうか?”(『スマリヤンの究極の論理パズル―数の不思議からゲーデルの定理へ』)私が大学に通っていたとき、勉強の合間の楽しみとしてお世話になったレイモンド・スマリヤンの論理パズルです。予備知識、一切いりません。数学の知識、必要ありません。論理パズルを楽しみましょう。論理パズル、とっても大好きです。論理の楽しさに触れましょう。

「数学ガール」シリーズ
「数学ガールの秘密ノート」シリーズ 
結城浩著 ソフトバンク クリエイティブ
数学は、実は社会人がもう一度学びたい教科の上位によく登場します。「数学を学びたい!」と思うのは、どうやら大人になってからのようですね。もし10年後に「数学を学びたい!」となったときに、思い出して手にしてほしいのが、この結城浩による「数学ガール」シリーズです。体裁はライトノベルの体裁をとっているため、物語として楽しめます。ただ、扱っている内容はライトではないのでご注意を。いま読み始めてしまうと、やめられなくなってしまい、他の教科に当てる時間がなくなってしまうので、手に取るのは10年後がおすすめです。
今やっている数学の内容についてもうちょっと知りたい場合は、「数学ガールの秘密のノート」シリーズがおすすめです。こちらは、いま手にとって大丈夫な内容になっていると思います。学校で扱う教科書とは違ったアプローチで、それぞれのテーマを探っていきます。数学が苦手な人はこれを読んでみるといいかもしれません。

 

図書館 T先生
『カレーライス 教室で出会った重松清』重松清著 新潮文庫
タイトルをみると、カレーライスのおいしそうな香りがしてきそうな本ですが、学校生活や友達、クラスでのことなどが描かれた短編が10編。重松清のお話は教科書など教材にも取り上げられることが多いようで、中には知っているお話もあるかもしれません。どのお話も景色が見えてくるようで、心があたたかくなる本です。

『世界でいちばん素敵な単位の教室』三才ブックス
私たちは生活の中でいろいろな単位を使っています。距離、重さ、面積、体積、速さなどなど。
メートル、フィート、海里、ナノメートル、里 …長さを測る単位だけでもいくつもあります。
Q&A方式でどんな単位なのか、どうしてその名がついたのか、などが短い文で書かれ、きれいな写真もちりばめられていて、眺めるだけでも楽しい本です。
シリーズで夜空、月、地球、雲、海、昆虫、元素、などの本もあります。

 

図書館 K先生
アーサー王宮廷のヤンキー』マーク・トウェイン著 角川文庫
トム・ソーヤやハックルベリー・フィンでおなじみの作者です。これは1889年に出版された本ですが、当時のアメリカ人がなぜか528年のイギリスにまぎれこみ、科学の新知識(19世紀当時の)を駆使して魔術師マーリンに対抗する、というストーリー。SFのさきがけともいわれています。私が初めて読んだのは1980年代で、訳文ももう少し硬いものでした。アーサー王に興味があって読んだので、ストーリーの突拍子の無さにちょっと引いたのですが、Dr.ストーンを初めて知ったときに、「すごい進化版!」と思いました。改めて今読むと、19世紀の新知識がもう既に当たり前のことだったりします。アーサー王の物語を知るきっかけにもなると思います。

『科学と科学者の話』寺田寅彦エッセイ集 池内了編 岩波少年文庫
日常生活を科学者の目でしかも生活者の感覚で書いてある、何時までも古くならないエッセイだと思います。少年文庫としてとても読みやすくまとめてあります。

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