東村山市社会福祉協議会 第2回「防災力アップ講座」/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

東村山市社会福祉協議会 第2回「防災力アップ講座」/安全への取り組み お知らせ・活動報告 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

安全への取り組み お知らせ・活動報告

東村山市社会福祉協議会 第2回「防災力アップ講座」

2021年6月3日

5月29日(土)、「防災力アップ講座」の2回目を担当し、今回は「在宅避難(縁故避難)」をテーマとして取り上げた。昨今のコロナ禍における感染症対策の影響は、災害発生時の避難所運営にも及んできている。例えば東京都はこれまで、指定避難所の個人スペースを”3.3㎡あたり二人”としてきていたが、感染症対策の結果、この個人スペースをより広く割り当てなければならない状況になっている(東村山市では”16㎡あたり一世帯”)。これをざっくりと見積もると、指定避難所の収容人数は、約1/3程度に減少しているような具合である。(ただコロナ禍以前から、指定避難所の収容力不足は指定されてきていたが…。)

また災害の種類によっても、避難者の数は大きく変化する。例えば、地震災害で被災し指定避難所を利用する場合は、原則的には”自宅に住めなくなった者”という縛りがあるため、基本的には利用者は限定される。しかしながら、豪雨災害の場合は、「事前避難」と言って、実際に被害が発生する前から避難行動が求められることから、指定避難所を利用する人数がより多くなってしまうという事例が報告されている。

つまり、コロナ禍で減少してしまった指定避難所の収容力や、その数を上回る可能性のある避難者数といったことを考え合わせると、指定避難所を利用しないで済む避難生活の方法を探ることが必要となっていることが分かる。その一つが「在宅避難(縁故避難)」である。(行政はこの他にもホテル滞在や車中泊なども含めて「分散避難」ということを推奨している。)

講座では、指定避難所の収容力や生活環境、行政備蓄などの課題を取り上げながら、なぜ「在宅避難(縁故避難)」の準備を進める必要があるのかについてお話しし、併せて家庭での備蓄体制の整え方などを具体的に提案させてもらった。また、この日も質疑応答が活発に行われ、ご自分の職業的背景からの質問も多くいただくと共に、メールでもご意見をいただき、参加者と一体となって講座が進んで行く様子を有難く思っている。

今週末の3回目は、当初対面で「避難所運営ゲーム(HUG)」を実施する予定であったが、この講座がオンラインとなったことで、内容はそのままに実施方法を工夫して行うことになった。流れが読めない不安を抱えつつ、一方で良い講座とできるように、社会福祉協議会とも調整しながら準備を進めたい。

危機管理本部 蓑田圭二

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