保護者の皆様へ 登校開始の日程の延期と今後の予定について/お知らせ - 自由学園 男子部/東京の私立中学・高校

保護者の皆様へ 登校開始の日程の延期と今後の予定について/お知らせ - 東京の私立中学・高校【自由学園 男子部(中等科・高等科)】 - 中高一貫教育

お知らせ

保護者の皆様へ 登校開始の日程の延期と今後の予定について

2020年5月25日

男子部・女子部保護者の皆様

 

登校開始の日程の延期と今後の予定について

 

学園では鮮やかな新緑から青葉かおる美しい季節となりました。
保護者の皆様におかれましては、これまでの家庭学習期間、多大なるご理解とご協力をいただきましたこと、心より感謝を申し上げます。

5月14日(木)、39県の緊急事態宣言が解除され、5月21日には緊急事態宣言が続く8都道府県のうち関西3府県が解除されました。埼玉、千葉、東京神奈川の首都圏4都県と北海道では継続し、今後の解除の可能性を25日をめどに判断する方針が出されました。

一方で、解除後の緊張感の緩みに対する一層の気の引き締めが呼びかけられております。

女子部・男子部では、6月1日(月)の登校開始に向けて検討を重ねてまいりました。一人ひとりの命の安全を第一に考え、特に、寮の再開に向けてどのような体制を整えれば良いのか、寮生と通学生が共に安心して生活するためにどのような条件が整えばよいのかなどについて、校医を交えて慎重に検討してまいりました。

 

様々な観点からの考慮の結果、今学期は家庭学習を継続し、
6月30日(火)をもって1学期を終了し、
夏休み明け、登校による学校の開始を8月24日(月)とすることを決定いたしました。

新規の感染者数が減少傾向にある中、学校生活の開始を心待ちにしていた生徒の皆さん、そしてこの間お支えくださった保護者の皆様には大変申し訳なく、残念なお知らせとなりますが、重ねてのご理解、ご協力をいただきたくお願い申し上げます。

緊急事態宣言は解除の方向と思われますが、感染拡大の第2波が懸念されています。残りの1学期の生活の中で感染拡大が起こり、万が一、再度休校措置を取らざるを得なくなった場合には、生活の混乱や帰省の制限など憂慮すべき事態となることが予想されます。これを踏まえ、全国から生徒が集まっての学校生活の再開は時期を遅らせ、2学期の始業を早めて、より落ち着いた社会状況の中で行うことといたしました。

また共同生活には、日常生活においてどのように生徒の接触を減らし、さらに感染が確認された場合にどのように安全な生活区域を確保できるかという「ゾーニング」の課題があります。密接・密集の場面が多い寮については、最少人数での再開を前提に検討してまいりましたが、現時点で入寮を希望する人数全員の安全な収容は困難です。8月の学校再開に向けて、今後さらに受け入れ先の調整や別の方策の検討、ならびに受け入れるべきリスクの明確化を進めてまいります。

世界的には若年層の重症化率が低いことが明らかになっており、学校現場での安心材料となっております。しかし現在日本ではそのデータは限定的で不十分です。今後エビデンスが明らかにされた際には、生徒たちの行動基準を考える上での判断材料にできると考えております。

寮の再開時には寮生人数は少なくなり、リスクも残りますがこの状況下で寮における最大限の交わりと学びが得られるよう、生徒と共に最もよい在り方を検討してまいります。

寮生人数の削減に向けて、寮生保護者の皆様にはこの難しい状況の中での保証人宅などからの通学を、また通学圏内のご家庭には寮生の受け入れをご検討いただきましたこと、心より感謝を申し上げます。一つの大きな家族としての皆様の温かさに、本当に心強いお支えをいただきました。

 

6月13日(土)と6月27日(土)に希望者を対象に、
近郊生徒には学校で、遠方の生徒向けには各地方ごとの会場で顔を合わせる機会を設ける予定です。

長く続く忍耐の日々を送りつつ、真摯にこの生活に向き合っている生徒たちが、希望をもって全員揃って新しい学期を迎えることができるように準備を進めてまいります。

 
神様は、私たちに越えられない試練はお与えにならない、また、すべては益となって働くと聖書を通して教えてくださっています。よく考え、皆さまと共に知恵を出し合い、この困難な状況を乗り越えていきたいと願っております。

今後ともご理解とご協力のほど、重ねてお願い申し上げます。

皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

 

2020年5月23日
自由学園学園長 高橋和也

 

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