生命を育てる学び/近況 - 自由学園 男子部/東京の私立中学・高校

生命を育てる学び/近況 - 東京の私立中学・高校【自由学園 男子部(中等科・高等科)】 - 中高一貫教育

近況

生命を育てる学び

2006年10月28日

豚の飼育10月6日(金)、待望のTOKYO X が男子部にやってきた。(TOKYO X は、平成9年7月に新しい品種として登録された東京特産の豚) 中等科3年生2人と一緒に、台風の影響で激しい雨と強い風が吹く中、東京都青梅市にある東京都農林水産振興財団青梅畜センターヘ2頭の豚(体重:約35kg、メス、生後4ヶ月)を譲り受けるために行った。
今は、1年生と3年生が小さな豚の生命を育てるために毎日、豚房の掃除をし、えさを与えて育てている。生命あるものは大切にしなければならない、そこに生徒たちが気づく貴重な実体験となることであろう。


豚の飼育畜産センターを出てから3時間、トラックの荷台に2頭の豚を乗せて学園に到着。いざ、降ろそうとしたら怖がってまったく動かない。配合飼料を与えながら豚舎に導こうとしたが見向きもしない。板で囲い込んで追い込もうとしたが駄目。雨でぬかるんだ豚舎までの5mの道がこれほど遠くに感じたことはなかった。苦労に苦労を重ね1時間程かけて豚舎に入れた。2頭の豚は豚舎に入ってしまえば、ここがわが家といった顔をして、生徒が建てた日当たりの良い15坪の豚舎でゆっくりと寝転んでいる。時には人が近づくと楽しそうに走り回って生活をしている。

(写真・文:男子部教師 辻村 透)

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