9/22(木)平和週間3日目/近況 - 自由学園 男子部/東京の私立中学・高校

9/22(木)平和週間3日目/近況 - 東京の私立中学・高校【自由学園 男子部(中等科・高等科)】 - 中高一貫教育

近況

9/22(木)平和週間3日目

2022年9月28日

「児童虐待で亡くなる子どもの年齢で最も多いのは00ヶ月です」ということが共有されて始まった平和週間最終日。

今回は本学園でも“いのちと性の学び”を担当されている土屋麻由美さんをお招きしました。土屋さんは、助産師として活動しつつ、NPO法人ピッコラーレの理事として「にんしんSOS東京」の相談窓口など、妊娠や性にまつわる悩みを持つ方々に寄り添う活動をされています。

会場に映された一枚の写真。
産まれたばかりの赤ちゃんを真ん中に、お母さんの手と、お父さんがへその緒を切っている幸せいっぱいの写真でした。しかし、
「中には産まれるときに誰にもみてもらえず産まれてくる赤ちゃんがいる。」と土屋さんはおっしゃいました。

 「誰にも相談できずに出産し、そのまま赤ちゃんを遺棄してしまう事件が後を絶たない。」
「そのうち3分の110代であり、皆さんと同世代の人たちが、周囲に相談できず、誰にも手助けしてもらえず、失われている命がある実態があります。」
どこか他人事だと思っていたことが、さほど遠い話ではなく、より身近なことと捉えていました。

 今回、土屋さんを推薦した女子部高等科3年生は、自身でピッコラーレに足を運び、そうした実態を知り、自分たちがより深く、より考えることで、同年代をはじめ多くの困っている人に寄り添える社会になれるようにと願って講演をお願いしました。 

 まだまだ日本では遅れてしまっている性教育が、命を守るためにどれほど大切なのか、土屋さんの言葉を通して改めて実感した生徒たち。
後半の質問コーナーで、避妊、中絶、性感染症、パートナーとしての男性のあり方、日本の性教育に関してなど、多岐に渡る多数の質問が寄せられました。 

 「自分の身は自分で守ること。」
「駆け込める場所を知ること。」
「知識として必要なこともたくさんありますが、命を大切にすること。相手を大切にすること。」
「そうした人としての思いやりは、平和において欠かせないものです。」
と、土屋さんの言葉で3日間の平和週間が終わりました。

 

 今回の平和週間は、新たな取り組みとしてすべて生徒に創ってもらいました。この3日間でどれだけ学びを深めることができたのか。 より良い社会を創っていくために、これからも考え続け、学び続けていかなくてはなりません。 

最後に、今回ご講演をいただきました、
岡田斗司夫様、上野千鶴子様、土屋麻由美様、本当にありがとうございました。 また機会がございましたら、是非とも生徒たちに語ってもらえたら幸いです。

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