食事作り - 自由学園 男子部/東京の私立中学・高校

食事作り - 東京の私立中学・高校【自由学園 男子部(中等科・高等科)】 - 中高一貫教育

教育内容・生活

食事作り

食事作り

食事作り

「手作りの温かい食事と温かい時間」

  • 食事作り
  • 食事作り
  • 食事作り
  • 食事作り

自由学園では「食育」という言葉が広がる以前から、創立以来、食事の時間と「食の学び」を大切にしてきました。

生徒も教員も一堂に会し、感謝の黙祷をもっていただきます。昼食の時間は単なる食事の時間ではありません。文化的な事柄を共有するひと時でもあります。例を挙げると、毎週、生徒が書いてきた習字を解説する時間や、共同通信社のジャーナリストとして活躍されたOBによる時事解説などがあります。そして時には、生徒や教員のピアノやバイオリンの演奏、グリークラブの合唱に耳を傾けることもあるのです。

温かいお食事は全て手作りで保護者の方にお手伝いいただいています。カレーやシチューも市販のルーは使用しません。ルーも小麦粉を炒めるところから始めます。だから育ち盛りの生徒一人ひとりは昼食の時間を楽しみにして待っています。休み時間には、「今日のメニュー何?」といった会話が交わされています。そして心を込めて作ってくださった方々に感謝の気持ちをもっていただくのです。

  • 食事作り

    食事風景

  • 食事作り

    習字解説

  • 食事作り

    バイオリン演奏

高等科2年生の食事作り

週に一回、高等科2年生による昼食作りが行われます。主菜、副菜、デザート全てを手がけます。もちろん大釜で炊くご飯も水加減に気をつけて、200人分のお食事を調理していきます。取り合わせなど、献立の研究をして自分たちで考えたメニューにチャレンジすることもあります。デザートのゼリーは2層にするなどのこだわりが光ります。

  • 食事作り
  • 食事作り

食の循環

技術科の時間にあたる「産業」の授業では、「養豚」「養魚」「野菜」「果樹」といった班に分かれてそれぞれの生き物や作物を育て、栽培していきます。育て上げ、収穫された食材は昼食のお料理として上がることもあります。食事の前に養豚のリーダーが「今日のお肉は僕たちが育てた豚です。命に感謝して食べてください」と生徒たちに呼びかける場面もあります。

食のリーダーは日々の残飯を計測し、食べ残しをしないよう報告をします。出てきてしまった残飯はコンポストの機械へと運び、堆肥として発酵させ、次の野菜を育てるための堆肥として再利用していきます。
食材を育て、再利用するまでの過程で、食に対する感謝の思いを育み、食の循環について日々の生活の中から学んでいきます。