学部教員が第30回日本国際理解教育学会で発表/研究・実習 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

学部教員が第30回日本国際理解教育学会で発表/研究・実習 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

研究・実習

学部教員が第30回日本国際理解教育学会で発表

2021年6月16日

6月13日、第30回日本国際理解教育学会で「オレロップ体育アカデミーと自由学園の交流史ーデンマーク留学と国際理解ー」のテーマで口頭発表をしました。同学会は国際理解教育の実践・研究を目的とした学会です。今大会では「SDGs目標達成に向けた異文化間教育と国際理解教育の役割ーユネスコとの連携を再構築するー」の公開シンポジウムも開催されました。
オンライン開催ではありましたが、玉川大学が開催校でした。
1931年以来90年に亘り同一校と交流を続けている長期記録は他になく、交流が継続している背景には両校の教育理念・キリスト教を基盤とする文化背景や「体操」という身体活動がメインであることなどが要因にあること、戦前の留学がいかに稀少であったか、「異国」への国を背負った留学から近年の「自己発見・自己探究」へ留学目的の変容がアンケートから明らかとなりました。
そして90年間継続している最も大きな要因として「人と人の繋がりの歴史」があることが明らかとなりました。
デンマーク体操の日本での普及に尽力された小原国芳先生の学校でこの発表をできたことは感慨深いものでした。

 

演劇発表(1934年)

 

なお両校の交流史(その1)は『生活大学研究』6巻1号p.118-128に掲載されています。

今回の研究にあたり、1934年自由学園からオレロップへ留学した立さん(増田祥子先生)の家族史と船尾さん(松野信子先生)のご家族(女子部48回生)から当時の貴重な資料をお借りし、新たな発見があったことを心から感謝申し上げます。

 

オレロップの部屋で(1934年)

 

文・写真:早野曜子(学部教員)

カテゴリー

月別アーカイブ