「おはようございます。ご入学おめでとうございます。」
新入生を迎える元気な6年生の声が、やわらかい緑に包まれた自由学園に響きました。
真新しい黒い靴に、身体より少し大きいランドセル、
自由学園のキャンパスに足を踏みいれる新入生は緊張しながらも、
ワクワクした足取りで初等部の校舎へと向かっていきました。
「一人ひとり大切な1年生の生徒として、子どもとして、お友だちとして、自由学園初等部への入学を宣言します」
高橋和也学園長の入学の宣言につづいたお話しでは、
初等部で大切にしているモットー「よくみる よくきく よくする」を紹介しました。
「朝ここまで来るときに、いろいろな音を聞いて、いろいろな景色を見てきたと思います。自由学園の正門を入って、鳥の声にどれだけ気がついたでしょうか。自由学園では生活の中で、よく見たり、よく聞こうと思って、よくしているうちに、よく気がつける人になっていきます。今まで見てきた世界に、こんなものがあったのかと気がつく。自由学園には目には見えない大切な先生がいらっしゃいます。それは神さまです。神さまをよく分かりたいと思っていると、気がつけるようになってきます。」
2年生からの歌の贈り物に、各学年の代表の人たちからのメッセージ。
在校生で心をこめて準備してきた入学式となりました。感染症対策のため2年生と6年生だけが会場に参列し、他の学年の人たちは教室から中継での参加となりましたが、自由学園創立100周年を迎える今年もこのように新しい友を迎えることができる喜びに感謝しています。明日からはじまる生活が楽しみです。