4年生は昨日、今まで大事に育ててきた蚕の繭から、絹糸取りをしました。糸取り機は一人ひとりの手作りです。糸まきの円周を測っておいて、何周巻けるか数えながら糸を取りました。
はじめはなかなかうまく糸が取れず、あちこちで先生コールが…。でもしばらくするとコツをつかんだようで、一本の糸がきれいに巻かれていき、「1・2・3・4・5・6・・・。」と数を数える声と糸巻き機のクルクル回る音だけが理科室に響いていました。
約2時間の糸取りはとても根気のいる作業です。
途中投げ出しそうになった人や、なかなか軌道に乗れず涙した人もいましたが、全員が最後までやり遂げ、やり切った後はとても満足そうでした。
最後は一つの繭から何mの糸が取れるのか計算をしました。
4年生の結果を平均すると1つの繭から約1200mの糸が取れました。一般的に蚕は2日かけて1300~1500mの糸を吐くと言われています。最初に繭の周りにある足場の糸を取り除いていたので、初等部の4年生の蚕は、大体平均的だったことがわかりました。
「5月16日から飼いはじめ、こうやって糸取りまでを通して、今、蚕に何て言ってあげたいですか?」
との質問に、4年生が一斉に
「ありがとうと言いたい。」
と答えていました。
約2か月間、4年生は蚕からたくさんのことを学ばせていただきました。