創立記念日(創立100周年)②/近況(全学年) - 自由学園 初等部(小学校)/東京の私立小学校

創立記念日(創立100周年)②/近況(全学年) - 東京の私立小学校【自由学園 初等部】 - 人間の土台を創る一貫教育

近況(全学年)

創立記念日(創立100周年)②

2021年4月19日

4月15日、創立記念日のつづきです。

創立記念日には、全学年で働く時間があります。働く時間と書きましたが、初等部では創立記念日に“学校へのプレゼント”という気持ちで取り組んでいる活動です。

「働くこと」は自ら属する社会に対して持てる力を発揮していくこと。つまり「社会をよりよくすることこできる人間を育てる」ために不可欠である、という自労自治を人間教育の柱としている自由学園ならではの取り組みです。

この日、子供たちは、それぞれの学年の畑の草取りや整備、庭の清掃を行いました。6年生は学校周辺の清掃活動なども行いました。また、入学したばかりの1年生は、「学校のお誕生日に何をしたら学校が喜ぶかな?」と、みんなで話しあって草取りをがんばりました。

6年生の姿を見ていると、日々の学校生活の中で、掃除の時間、動物や植物のお世話、食事の準備・片付けなど「働くこと」がいかに当たり前のこととして、積み重ねられているか、に気づかされます。

全学年が“学校へのプレゼント”として、自ら楽しみながら取り組むことで、自然と自労自治の意識が培われていくのです。

また、100周年を記念するこの日の食事では、「希望満充」が振る舞われました。これは自由学園の名物メニューです。体調を崩していた学園創立者の羽仁もと子先生が快復した際、「満身慢心の希望」と話したことから女子部の生徒が着想し、お誕生日会でつくったのが始まりと言われています。戦前は小豆餡だったものが、戦時中にさつまいもの餡に変わり、そのまま今に受け継がれています。『自由学園最高の「お食事」〜95年間の伝統のレシピ〜』(新潮社)にも載っています。機会がありましたらぜひご家庭でもつくってみてください。

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