6年生の仕事に「鐘鳴らし」があります。当番になると、授業の始まりと終わりを知らせる鐘を鳴らすのです。実はこの鐘、持ってみるとかなり重いのですが、6年生は片手で振りながら広い初等部の敷地を走り抜け、全校児童に生活時間を知らせます。
当然ですが、電子音のチャイムではないため鐘を鳴らす子どもによって走るスピード、音の大きさや響き、テンポが異なります。つまりこの鐘の音は単に時間を知らせるためのものではなく、子どもたちの手によって初等部の生活がつくりだされていることの象徴でもあるのです。入学から卒業までの間、おそらく一万回近く聞き続けるだろうこの鐘の音は、初等部での経験、記憶とともに、彼らの一部になっていくのだろうと思います。
1学期、「鐘鳴らし」を担当してくれた6年生、あと2日どうぞよろしく!