6年生は、10月24日から26日にかけて、二泊三日の箱根宿泊学習(箱根、富士山)を実施しました。以下は児童の日記・作文から構成しています。
・1日目
元箱根港から徒歩で関所に向かった。旧東海道の石畳を歩いてみて、昔の人は、わらぞうりで、この道を長く歩いていたと思うと、すごいなと思った。杉並木は、すごく気持ちよかった。関所は広くて、自分は取り調べを受けているわけではないのに、少し怖かった。その後、芦ノ湖遊覧船に乗った。景色がきれいだった。箱根園からロープウェイで駒ヶ岳山頂に行ったが、霧につつまれて、景色は見えなかった。とても寒くて髪に水滴が付いたが、おもしろかった。
・2日目
朝の礼拝は黙想館へ行った。正面の窓が額縁のようになっていて富士山がきれいに見えた。とても静かな感じがあった。
午前中は、裏山にある寒沢の源流をたどって行った。出発前にYМCAの方から「行動中ネガティブな言葉を言わないこと。」と言われた。「もうだめ」とか「だるい」とか「疲れた」等と言うと、みんながそういう気もちになってしまうらしい。だから言わないようにして歩いた。一番怖かったのは丸太橋だ。特に難しい『一本橋』は、スタッフにサポートしてもらい、何とか落ちないで渡れた。森の中の空気を吸うと気持ち良かった。
午後は、富士山の標高1450m地点までバスで行った。思った以上に寒くて体が凍ってしまいそうだった。少し登ると雪が現れた。歩く時に「キュッ、キュッ」という音がして気持ちが良かった。雪にさわってみると、フッカフカのフワッフワだった。とても冷たくて触っていると、どんどん手がかじかんできた。砂走りで勢いよく走って下ると自分が風に乗っている感じがして気持ちよかった。ブレーキが利かなくなりそうな時もあった。次は砂のゴロゴロ坂だ。転がっていたら勢いがついてきて、すごく目が回った。帰りのバスはみんなクタクタだった。森に鹿が4頭見えた。すごくかわいくてびっくりした。
・3日目
今日は、いよいよ最終日。部屋の窓から、ドーンと迫力のあるきれいな富士山が見えた。雪が太陽に照らされてキラキラと光る。早雲山で生命の星地球博物館の西澤先生にお会いし、箱根ロープウェイで大涌谷へ向かった。大涌谷では自然研究路に特別に立ち入らせてもらった。直径30cm位の噴石にも耐えられ、180人は入れるシェルターがいくつもあった。黒たまごを作っている所も見学した。80度以上の温泉に卵を漬けていた。溶けてしまった長靴を見て大変だなと思った。ジオミュージアムでは、水蒸気噴火や黒卵の話が面白かった。長尾峠の地層や山伏峠からの遠景からは、新しい学説が成り立つことが確かに分かった。箱根湯本駅からロマンスカーに乗って帰った。
・ふり返り
箱根学習では「みんなで協力して気持ちよく過ごす」という目標を意識して、生活できたと思う。荷物を揃えたり、ベッドを整える時に協力できた。お風呂も前の人達が、きれいにして出てくれたので、気持ちよく入れた。登山では、先に着いた人達が静かにまっていてくれて嬉しかった。キャンプファイヤーでは、皆が友達の話をしっかり聞こうとしていてよい時間が過ごせた。この宿泊学習を通して「みんなで協力する。」ということが深められたと思う。また、色々な方に教えていただき、よい学習ができた。感動したり楽しかったり驚いたりしたことがたくさんあったこの三日間は、宝物になった。