「紡ぐ」ということ/近況(中学年) - 自由学園 初等部(小学校)/東京の私立小学校

「紡ぐ」ということ/近況(中学年) - 東京の私立小学校【自由学園 初等部】 - 人間の土台を創る一貫教育

近況(中学年)

「紡ぐ」ということ

2024年8月5日

※久しぶりの更新となってしまいました。

猛暑が続いておりますが、皆さまお変わりございませんか。

今は夏休み中なので、しばらくは1学期の様子を掲載していきたいと思います。

4年生の理科の授業で「糸取り」を行いました。

自作の紡ぎ機を使用し、一つの繭からどれくらいの絹糸が出来るのか

各自で長さを測りました。

この日を迎えるまで

児童たちは幼虫が小さな時から

毎日家に持って帰りお世話をして、観察をしてきました。

はじめは虫が苦手な児童も、日々観察する中で、

徐々に愛着を持ち始めます。

蚕が繭を形成すると、

次に児童たちは糸紡ぎ機を自作します。

糸取りをする当日は絹糸を取るために

これまで育ててきた蚕たちを

加熱して殺さなければなりません。

中にはそのことに涙する児童もいます。

紡いでいるのは、もはや絹糸だけではありません。

「心や想い、命の大切さ」が含まれています。

ここまでして得た経験や学びは

簡単には忘れることはないでしょう。

このように初等部では「糸取り」の授業ひとつを取っても

たくさんの学びがあります。

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