7/5,6 高等科遠足/近況 - 自由学園 女子部/東京の私立中学・高校

7/5,6 高等科遠足/近況 - 東京の私立中学・高校【自由学園 女子部(中等科・高等科)】 - 中高一貫教育

近況

7/5,6 高等科遠足

2022年7月22日

女子部高等科は7月5日から6日まで1泊2日で、長野県にある白駒池と八ヶ岳高見石(2,225m)に遠足に行きました。2019年以来、3年ぶりの宿泊を伴っての遠足で、高等科生にとっては高等科に入学して初めての遠足となりました。

1日目は長野県諏訪郡羽村にある八ヶ岳美術館の見学を行いました。八ヶ岳美術館は羽村出身の彫刻家、清水多嘉示氏の作品を主なコレクションとする美術館ですが、清水多嘉示氏は自由学園で長く講師を務められた方でもあります。自由学園にゆかりのある作家の作品を興味深く見学しました。

2日目は、山頂コースと池散策コースの2つのコースに分かれて自然を堪能しました。山頂コースは当初、八ヶ岳にゅう(2,352 m)を目的地としていましたが、当日の大気が不安定で天候が不安であったため、午前中に下山できるように目的地を高見石(2,225m)に変更しました。高見石は、ピークの手前までは傾斜も緩やかで距離も短いため、高等科生にとっては余裕のある道のりでしたが、コケや植物の色や形、樹木の香りなどを楽しみながらゆっくりと登りました。幸い雨には降られず、山頂に立つことができました。高見石のピークはゴツゴツした岩場で少しスリリングでもあり、非日常の足場や、ピークからの眺望を楽しみました。

池コースは、白駒池周辺を散策しました。白駒池周辺は様々な苔が美しく、神秘的な苔の森を楽しむとともに、ガイドの方と共にセイタカスギゴケなどの苔の種類などについても学びました。

今回の遠足では、新型コロナウイルス感染症の不安の為、当日は参加せず自宅学習を選択する生徒もいました。自宅学習を選択した高等科3年生がその人たちの課題を考え、「生活していて、『あ、これって自然の恵みだな』と感じたことを書く」ということを行い、遠足翌日の事後学習の際に、それぞれが体験したり感じたりした自然について聴き合う時間を持ちました。

 3年ぶりの遠足であり、登る山の標高は例年よりも若干低く、日程も1泊2日でしたが、その分、生徒が係を中心に主体的に運営した遠足となりました。実際、全体の集まりなどで教員が前に出ることはありませんでしたが、久しぶりの遠足を行うに際し「自然や他学年との交流を楽しむ」ということを目標に掲げ、全体的に穏やかに準備期間を過ごし、当日もゆとりのあるスケジュールで遠足を行いました。

 遠足翌日の事後学習では、班ごとに遠足での学びや感じたことを共有しました。生徒からは「自然は自分をリフレッシュさせてくれるなと感じました。また、人間には作り出せない何百年もそこに在る木々の壮大さを感じました。倒木を苔が覆い、そこから新しい木々が芽生えてくるということが感慨深く、そして登らせていただくという感謝の気持ちを抱きながら登ることができました。」「電子機器から離れて過ごすことで普段話さない上下級生と話すことができました。また、事前に調べておいた苔を見ることができ、班の人に苔を紹介することができて、本当に良い学びとなりました。」「あんなに自然の空間を体験できたのは初めてだったので、自然の偉大さ、美しさを感じました。 何事も、準備が大切で、準備をした分うまく行くと改めて感じました。」といった感想が聴かれました。

 最後に、ガイドの方や、看護師の方、女子部以外に所属する教職員の方々、学部の学生の方々など、多くの方のお支えに感謝申し上げます。

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