自由学園では、生活団から最高学部までの教育の中で「いのちの大切さ」を体感し、学ぶことを大切にしています。その一貫で、生活団幼稚園から最高学部まで助産師の土屋先生による特別授業を実施しています。9月17日(火)は保護者に向けてお話をしていただきました。今年はお話を聞いた後、グループに分かれて懇談会を行い、日頃感じていること、悩んでいることなどをみんなで出し合って話をしました。「お風呂はいつまで一緒に入るのかしら」「子どもから質問があった時にどんな言葉で話をしたらいいのかしら」
生活団幼稚園の絵本のお部屋に、今年度購入をした「いのちと性」に関する絵本が並びました。保護者の方々にも実際に手に取ってみていただきました。絵本を読んでいると、難しい言葉で伝えているのではなく、ありのままを優しい、温かい言葉で書かれていることがわかります。
19日(木)は年中ひまわり組の子ども達が、「いのちと性」のお話を聞きました。
紙芝居や実物の大きさの人形を使いながら、優しく温かい言葉で子ども達に語りかけていただきました。子ども達もお話しする先生の目を見て集中して聞いていました。「あかちゃんはかわいいよね」「わたしもおなかのなかにいたんだね」「おかあさんすごいなぁ」
生まれたての赤ちゃんはどのぐらいの重さなのかな?実際に抱かせていただきました。そーっとそーっと優しく抱いていて、まるでお母さんのようでした。
私たち大人は性に関する知識を伝えなくては、と構えてしまいがちですが、幼児にとっては、知識よりもお話を聞いている時のその場の雰囲気(温かい、居心地の良い)を感じられれば良いのですよ、と先生がおっしゃっていました。みんな一人ひとりが愛されて大事にされている大切な存在だということをこれからも伝えていきたいと思います。