11月1日(日)「みんなの日」/「みんなの日」の様子 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

11月1日(日)「みんなの日」/「みんなの日」の様子 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

「みんなの日」の様子

11月1日(日)「みんなの日」

2020年11月3日

11月1日に予定したLA祭(学生の学びを発表するイベント)が中止となり、この日はみんなの日の補講となった。

「朝晩冷えるようになりましたね」「キャンパスの紅葉が始まったね」。45歳以上の方を対象とした学校リビングアカデミーで学生全員が集まる「みんなの日」のいつもの登校風景。杖をつく方も見受けられるが皆さん前向き、気持ちは青春である。出席は98名。
礼拝に続く恒例の学生によるスピーチ「忘れられない人々」は、1期生・飯島信義さん。

50数年前大学4年生のある日、父のつてで就職のため、三井不動産4代目社長の江戸秀雄氏と面談する機会があった。わすが10分程であったが「健康が第一か、勉強が第一か」と問われ「健康が第一です」と答えた結果が不採用。後に返答次第で採用されたと聞いた。江戸氏は戦後屈指のディベロッパーで、財界の実力者である。面倒見の良い温厚な人柄でも知られた。その江戸氏が一学生に求めた正解と意味は、50数年経った今日まで解らぬまま、と語る。

続く「教養講座」は。昨年度末にやはり中止となった「イタリアにイタリア料理はない」。えっと言いたくなるようなタイトルである。

教養講座は毎回外部から講師をお迎えするが、今回はリビングアカデミー創立以来、選択クラス「イタリアン」の人気講師である近藤芳郎氏による講演。

近藤氏は元・池袋文流のオーナーシェフで日本にイタリアンを持ち込んだ草分け的料理人である。

「イタリア料理に欠かせないトマトはコロンブスが大陸から観賞用に持ち帰った黄色い実でした」と話し始めた。
南北に長いイタリアには20の州があり地域毎に独自の文化がある。気候や風土の違いから料理も都市毎にはっきりした特徴がありミラノ料理、トスカーナ料理、ローマ料理のように区別されており、いわゆるイタリア料理と総称されるものは無い。
ステージ上のスクリーンには長靴の形の地図が写されて北部のピエモント州から長靴のかかとの南イタリアに向かって代表的な料理が写真と共に次々と紹介された。
経済的に豊かな北部では高価な素材(サフラン、生ハム、パルメジャーノレッジャーノなど)を使い、富の象徴である黄金色に仕上げる。
お馴染みのカルパッチョはベネチア料理で生肉を使う赤い料理。赤を多く用いた画家の名に由来する。
フィレンツェのメディチ家からフランス王に嫁いだカテリーナが料理人を連れて行ったことでフランス料理が発展したのは有名な話しである。
トスカーナは最もイタリアらしい料理のある州でミネステローネ、ジェノベーゼが有名。
イタリアンに欠かせないバルサミコ酢は伝統製法で長期熟成(12年以上)されたものは100ccで7万円以上の高価な物があるそうだ。
近藤シェフの話し聞き、イタリアをのんびり旅して食べ歩きたい、とみな思ったに違いない。  (小林 伸江)

「午後の集い」AEDを用いた応急手当講習会

午後は、LA協力委員会が企画した「AEDを用いた応急手当及び救命措置」の講習会を開催した。

東久留米消防署員による講義(VTR)の後、人体模型を用いた実技を見学した。

軽く肩をたたきながら声かけをするから始まり、付近の人々への協力依頼(119番通報やAED搬送依頼)、胸骨圧迫を続け、AED到着後は音声にしたがいショックボタンを押すなど、救急車到着までの一連の救命活動を見学した。

その後、LA学生も代表者4名が実技訓練に参加し、同様のサイクルで実施、見学者も含め「命を救う応急手当」の習得に努めた。

今や、街中の至る所にAEDは設置されているが、「まず行動、救える命、あなたから」のスローガンにもあるとおり、今回の受講を機に、躊躇すること無く、少しだけ勇気を持って行動しようという気持ちを新たにした。

LAのスローガンである「交わり」、「楽しむ」そして「社会に少しでも役立つ」を忘れてはいけない。

尚、「救急受診」の講義も併設で行う予定であったが、緊急事態が同時刻に発生し、救急車到着が遅れたため、開始出来なかったのは残念であった。(LA協力委員会・委員長 小西昌雄)

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