現地への調査チームは、被災地へコンコンブル2,000本と自由学園消費組合製のノート500冊を届けました。
コンコンブルとは、フランス語できゅうりのこと。自由学園パン工房で作っています。スティック状の乾パンの一種でわずかな甘味があり、おやつ、おつまみ、保存食として人気の商品です。
今後コンコンブルを、さらに研究して栄養の面でもさらによいものにしたいと考案中です。
最高学部生数名が自ら組織を作り、活動を開始
最高学部(大学部)の学生数名が、大震災発生の翌日に救援活動について考え始め、支援グループを発足させました。
義捐金の呼びかけから始め、春休み中には調査、被災地での救援活動を体験。4月の始業式では、女子部、男子部、最高学部の中等科以上全員に向けて、それまでの活動を報告し、これから各部でも組織を作って一緒に救援活動について考えを出し合い、教師とも相談しながら実践していこうと呼びかけました。
4月下旬から5月始めにかけて、盛岡を足場に教師4人と学生6人が被災地を訪ね、炊き出し等救援活動や情報収集をしてくる予定です。
中古車を購入。再び被災地へ。
救援活動に使用するため、中古車を購入しました。連休前後に学園の教師と学生が被災地に向かう時から使用しています。
「みちのく号」と名付けました。どのような車かは掲示板news No.2でご覧ください。
(第1回救援活動)岩手県大槌町での活動 炊き出し・支援物資関係・小学校の掃除
4月27日から5月2日までの予定で、教師4名、最高学部生6名(男子2名、女子4名)が救援活動のため岩手県へ行った。
前後2日は車での移動日とする実質4日間で、盛岡友の会を中心に、婦人之友社とも協力して活動する。
車に学生が縫ったエプロン、パン工房製のコンコンブル、その他食器類などを積んで出かけた。
現地では、いまだ余震が続いている。
4月28日(木) 即席漬け作り・支援物資の整理梱包
盛岡友の家で、被災地に届けるために集めた生活雑貨類、食器、鍋などを整理。梱包して車に積み、翌日に備える。
女子学生は、友の会の方々と、キャベツ、きゅうり、人参などをきざみ、350食分の即席漬けを作った。
4月29日(金) 支援物資をとどけてお持ちいただく
大槌町は前回行った時に比べると瓦礫が少し整理され、道が確保されていたが、まだまだ津波の被害の残骸がそのままとなっており、大変な状況。
岩手県大槌町の避難所となっている桜木町保険福祉会館に行き、庭先で集めた物資を青空市のようにして、皆さまに取っていただいた。
昨日作った即席漬けもお配りした。
活動のために泊まる場所は、友の会の方が提供してくださる。
4月30日(土) 豚汁300人分の炊き出し・小学校再開のための掃除
大槌町の吉里吉里小学校にて300人分の豚汁の炊き出しをする。
青森友の会がきざみもの、下茹でなどの下準備をして下さった。白鳥さんが前回同様にプロパンガスと大鍋等の器具を提供。材料も運んできてくださる。
それを盛岡友の会4名の方と共に、学園から行ったものが豚汁に仕上げて召し上がっていただいた。
避難所には130名がいらっしゃる。在宅避難者の方々にも声をかけた。残っていた食器や鍋等雑貨類もおわけする。食材などは流通しているので、在宅避難者は鍋を喜び、少しでも自分で生活していけることに希望を見出すこともできるようだ。
家や持ち物全てを失った方々は大変だ。小学校を再開するため、被災者の方々の避難所は場所を移すことになり、自衛隊が来て荷物を運ぶことなどをしていた。
午後から学園のものは、小学校再開の前の大掃除を手伝う。
5月1日(日)
新生釜石教会の掃除をし、10時半から日曜礼拝に参加。この教会も津波を受けた。
倒れたブロックの片付けや、枯れ木を切り、なたで割って沢山まきを作る。学園で日頃樹木の手入れなどをしていることが役立つ。
女子学生は、教会でボランティアをしていらっしゃる方の分も含め、昼食、夕食作りもした。
5月2日(月)
朝7時に釜石を出発。釜石中心部は今も停電。信号もつかない。
しかし、道路は2車線を確保できるよう、がれきの処理が進んでいる。
午後2時過ぎに学園に到着。6日間の活動を通して、学生達はよく働くことができた。
子どもたちへ本を贈る活動 (女子部卒業生会・男子部同学会)
自由学園卒業生の団体である女子部卒業生会と同学会は、義捐金に協力する他に、子どもたちへお送りする本を集めることにしました。
5月10日から受付始め、6月末で締め切りました。ご協力下さった方は108名、3409冊の本が集まりました。
届いた本は協力会のボランティア、図書館職員、図書グループの生徒・学生の協力を得て、分類、箱詰めをして、被災地へ救援活動に向かう際に車で運びました。
第1弾として、大小合わせて19箱分の本を、車で岩手の盛岡友の家まで運びました。
5月25日に出発した最高学部生と教員は、避難所にお届けしたり、大槌町での炊き出しの際の青空市で、本を選んでいただくなどしました。
本の支援については、大槌町でお世話になっている碇川豊氏も協力してくださっています。
第2弾として、6月5日には、これから救援活動を展開していく仙台にも本を運びました。
盛岡友の会からの情報で、遠野市の遠野文化研究センターが、陸前高田と大槌町で、小中学校などの図書館22館が被災したことから、
100万冊を目標に献本を呼びかけていることがわかり、第3弾としてこちらへも本をお届けすることにしました。6月24日に盛岡友の会に預けていた8箱も含めて、18箱分の
本を届けました。
その後、福島友の会から仮設住宅の集会所のために幼児や小学生のための本や辞書があるとよいとのお話があり、そちらへ2箱お送りし、
その他最後に集まった本は、すべて遠野文化研究センターにお送りしました。
盛岡での救援活動の際、遠野文化研究センターに寄った所、事務局長小笠原様、事務局次長石田様が丁寧に案内してくださり、
神奈川大学生がボランティアで届いた本を整理しリストを作っている作業場所なども見せて下さいました。膨大な数の本が届いている中、ちょうど学園からお送りした絵本の箱も届いたところで、確認ができました。
学園からの本は、種別に整理されている点を喜ばれました。
今後岩手県内の学校の図書館をはじめとして、公立図書館等々に順次配布していくそうです。ただ、図書館の建物が津波により破壊されてしまい、すぐには届けられないところも多いそうです。
まずリストを整理して、さらに必要な本をしぼって本の募集をしていくということでした。
現在学園では、本を集めることには一区切りをつけましたが、もし遠野市文化研究センターから要望が来たら、応じていきたいと考えています。
宮城県での支援活動の展開を検討
仙台市を中心とする宮城県での支援活動の展開について、婦人之友社、全国友の会、自由学園で検討することになり、6月6日に仙台にて代表者が相談することになりました。
自由学園からは6月5日から8日まで教職員3名が行き、現地の卒業生とも連絡を取り、視察もして、今後の支援活動における最高学部生の参加について検討することにしました。
仙台では3団体で青空市もする予定で、集めた支援物資、各地友の会から寄せられたクッキー、自由学園卒業生から寄せられた子供たちへの本も運びました。
現在、女子部、男子部の高等科の生徒たちが、仙台で活動できないかを模索しています。
石巻市で子ども会をひらく
女子部高等科2年3年の代表8名が、8月7日から10日まで宮城県石巻市北上町十三浜相川を訪問。仙台友の会とこども会を開催しました。
午前はきょうけつ染めのうちわづくり、午後はゼリーづくり、夕方は花火をしました。婦人之友社の小山さんが窓口となり、小中学生と保護者30名ほどが集まり、楽しい交わりの時となりました。
仮設住宅の方々が震災の時の事や漁港の営みをお話くださり、津波による大きな痛みと共に復興への決意をうかがいました。
被災した小学校の校庭に散乱したものを拾わせていただいた事、海岸に献花させていただいた事など、4日間の経験を胸に、相川の方々の涙と笑顔を繋いでゆきます。
心のケアに、タッピング・タッチの試み (最高学部生ほか)
男子部教師の更科幸一が、3月25日NHKテレビの番組「あさイチ」に出演してご紹介したタッピング・タッチ(シンプルで統合的な心理的ケア技法)は、震災時の心のケアとして活用できるため、学内外で生徒・学生とさまざまな取り組みを始めています。
3月30日(水)には、被災された方の避難所となっている埼玉スーパーアリーナに最高学部生や高等科卒業生、父母、更科の合計7人で伺いました。皆さまのお邪魔にならぬよう気をつけながら、タッピングタッチをしたところ、だんだん話をはじめて表情が穏やかになられる方がいらしたり、眠れないとおっしゃっていた方がいつのまにか眠っていらしたりしました。
4月3日(日)には、今私たちにできる被災者支援の一環として、下記のような催しを自由学園で行い、近隣の方など60名が参加されました。
テレビで紹介されたことをきっかけに、教えてほしいというご要望も届いていました。
「タッピング・タッチをご一緒に」 午後1時より
講師:中川一郎(タッピングタッチ協会・ホリスティック心理教育研究所所長)
更科幸一(自由学園教師)
スタッフとして最高学部生9名に卒業生1名
参加者からは「一緒にいてくれるのが嬉しい」「お互いに思いやること」「つらいことを忘れられる方法だと思った」などの感想が寄せられました。
自由学園で開催された会については、4月13日(水)朝日新聞朝刊(19面)で、会の様子の写真と共に紹介されました。
「やさしく触れて安心」―被災地でのタッピング・タッチ― というタイトルで、講師の中川一郎氏の談話と共に、更科教諭の言葉も「家族や友達同士でも、触れあうことが少なくなっているので、被災地以外でもぜひ試してみてください。心が穏やかになり、その場も和みます。」と話している。」と、紹介されています。
更科教諭は、仙台に赴き、これから被災地の避難所や仮設住宅地域でも同じような試みができないか実践、構想中です。
福島・郡山友の会を訪問
7月19日(火)に、震災救援活動センターから代表4人が福島友の会・郡山友の会を訪れ、友の会の仮設住宅への訪問にも参加しました。
現地の友の会では、大震災による福島第1原子力発電所の事故の影響で、自宅がありながらも仮設住宅などに避難している方々のために物資を集めてお届けしたり、
お菓子を作って持参し、お茶をお出しして被災者の方々と話し合うなど、交流をしたりしています。福島県内では津波の被害とはまた違う被害があります。次々と変わる事態に応じて、何をお手伝いしたらよいかを模索しつつ、次の活動へとつないでいます。
福島県内に住む方々は、友の会員も含めて皆さま不安を抱えながら生活しているわけですが、その中でも互いに助け合いましょうという志を持って、友の会では県内の避難所と仮設住宅数箇所を中心に活動を続けています。
友の会より、福島市の仮設住宅の集会所に子どもたちの本があるとよいとの希望があり、その後学園の卒業生から届いた本の中から一部をお送りしました。
また、最高学部生が作った手作りのエプロンなどもお送りしていますが、自由学園の生徒や学生が、直接現地に行かれなくてもお手伝いできることはないか、これからも友の会と連絡を取りながら考えていくことになりました。