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2月の中旬頃から、女子部の東西の池の表面に緑色の泡が目立つようになりました。晴天の日にはその緑色の泡は、水面から盛り上がるように泡立っています。
顕微鏡で観察してみたところクラミドモナス目に属する緑藻でした。
陸上植物の祖先と考えられる緑藻類は光合成色素を持っています。太陽からの光を受け取り、有機物(デンプン)を合成し酸素を放出しています。つまり、この小さな泡は光合成によって作られた酸素の泡なのです。
この緑藻は、大きさ3〜8×6〜12μm、2本の鞭毛を持つ球形ないし楕円形の細胞です。生活史の中で有性生殖と無性生殖の両方を環境条件に合わせて行います。環境条件が悪くなると鞭毛を失い、細胞のまわりに寒天質を分泌し、細胞分裂をして非運動性のコロニーをつくります。そして条件が良くなると鞭毛を持つ遊泳細胞をつくり、生活圏を広げていきます。
顕微鏡下ではワムシやミジンコといった動物性プランクトンも一緒に観察することができます。彼らの体にはたくさんの緑藻が詰め込まれていました。この動物性プランクトンは水性昆虫や魚の餌になっていきます。
このように一連の食物連鎖が静かな池の中で見事に成立しています。
春の陽射しをうけた東西の池から、プツプツと泡のはじける音が、あたかも緑藻のつぶやきのように聞こえています。
(女子部理科)
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