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目白にある重要文化財「自由学園明日館」(自由学園発祥の記念すべき建物であり、世界的な建築家フランク・ロイド・ライトと遠藤新の共同設計によるユニークで美しい学校建築)は、現在解体復元の工事がまもなく完成するところです。その工事の際、偶然にも当時の女子部生によって書かれた壁画が発見されました。その絵の修復を、業者に頼むのではなく私たち学生の手によってしようということで、最高学部生の有志により、7月16日から8月25日までの夏休みの期間を利用して、1日10人前後が明日館に来て朝から夕方まで作業を行っています。
壁画には旧約聖書の出エジプト記が描かれています。壁画の上に壁が塗ってあり、それをはがして壁画を出したため、沢山の傷が付いており、中には完全に穴が空いている箇所などもあり、そのようなところを「直しすぎずに直す」ということを念頭に置いて修復作業を行っています。基本的に作業は色作りから始まり、足場の上と下に分かれて行っています。修復には日本画の技法を用いています。指導には美術の講師をしてくださっている滝沢先生をはじめ、武蔵野美術大学の先生がたがあたってくださっています。
「直しすぎずに直す」というのは、明日館本体と同じように当時の形を再現するということで、私たちが新しく作ってしまわないように、ということを念頭において行っています。明日館の屋根が緑色になったのもこれと同じように当時を再現した結果だと思います。まだ工事中のため、照明器具にあたりながら扇風機のみで作業をするのは少々辛いこともありますが、着実に、予定以上に進んでいて、日々当時の形に近づいている壁画をこんな間近で見ることができ、かつこの作業にたずさわることができるということに感謝しつつ、作業を行っています。
(文と写真:最高学部1年 長久保 恵)
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