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西池袋にある重要文化財「自由学園・明日館」(世界的な建築家フランク・ロイド・ライトと遠藤新により共同設計された自由学園発祥の建物)は、保存のための改修工事がまもなく終了するところです。
壁に長らく塗り込められていた、昭和初期に生徒たちによって描かれた壁画の復元作業が、最高学部生らの手によって、この夏休みを利用して行われました。左は修復後の壁画の写真です。写真をクリックすると大きく表示されます。
以下、2学期の始業式における学生リーダーの報告を掲載します。
明日館壁画修復について報告します。
7月16日から8月26日まで、最高学部の1年から4年までの19名が、明日館の壁画修復を行いました。1日の参加者は8人前後、1人約2週間参加で行いました。
明日館の壁画について、少し説明したいと思います。
今年は自由学園創立80周年にあたり、その記念事業のひとつとして、3年前から明日館の修復工事が行われています。
その修復工事中に、正面のホールの壁を削ったところ、その壁の下から壁画が出てきました。
これは創立10周年記念に当時の生徒が描いたもので、聖書の「出エジプト記」の中にある「見よ火の柱、雲の柱」の部分をフレスコ画にしたものです。
長い間、上から土が塗られていたことと、随分年月がたっていることとで、この絵があせてしまっていたので、今回、最高学部の特別授業の一環として、修復を行うことになりました。
最高学部美術研究室主任の滝沢具幸先生と、武蔵野美術大学から3名の先生をお迎えし、夏休み前は全5回の日本画についての基本的な技術の講習を受け、夏休み中の作業は、午前3時間、午後3時間で行いました。
修復作業は、色がはがれてしまった部分を、塗りつぶさぬように、少しずつ筆を加えていくという作業なのですが、残っていた絵の雰囲気や筆の調子を生かしつつ、全体の雰囲気を壊さないように直していくということや、また残っている絵と同じ色を作るという作業がとても難しく、最初は誰もが苦労しました。しかし日を重ねるごとに上達し、筆も進み、8月25日には予定通り作業を終えることが出来ました。
猛暑の中での作業でしたが、大変貴重な経験が出来、良い学びになったと思います。
11月の明日館修復完成後は、生徒や学生も明日館へ足を運ぶ機会が増えると思いますので、その時に、ぜひその壁画を見て欲しいと思います。
(学生リーダー:最高学部4年 長谷川明子)
※学生による修復作業の様子は、朝日新聞(9月5日)、産経新聞(8月26日)、毎日新聞(8月22日)、読売新聞(8月26日)で取り上げられました。
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