「『アレクセイと泉』上映会と本橋成一監督のお話」
  update 2003/11/26  初等部・女子部・男子部・最高学部

11月15日(土)の9時半から、初等部5・6年生、男子部、女子部、最高学部の生徒が本橋成一氏(男子部19回生)が監督された映画『アレクセイと泉』を鑑賞し、それに引き続いて本橋監督のお話を伺った。この催しは、協力会が主催して下さり実現したもの。



アレクセイと泉
お話をされる本橋成一監督

映画は1986年4月26日に起こったチェルノブイリ原発の爆発事故で被災したベラルーシ共和国東南部にある小さな村ブジシチェ村が舞台となっている。この村は放射能で汚染されており、畑からも森からも放射能が検出されるが、不思議なことにこの村に湧き出る「泉」の水からは検出されない。600人ほどいた村人の多くはこの村を離れたが、お年寄り50数人が村に残った。その中でただ一人30歳代のアレクセイが村に残り、力仕事を一手に引き受け泉の水を汲みながら思いをめぐらす。



アレクセイと泉
質問をする初等部生徒

映画終了後は本橋監督がブジシチェ村に撮影で滞在したときに感じたことを話して下さった。「自分の子供時代には日本でも4軒に1軒は鶏を飼っていて家で採れた卵を食べていた。ブジシチェ村では自分の小さい頃の古い日本の生活がまだ残っていた。アレクセイの手を見ていて人間の手は本来一つの道具になるということに気がついた。私は『自然にやさしい』という言葉は傲慢な言葉だと思う。人間は自然によって、そして水によって養われている存在である。そのような存在である人間が自然にやさしくするというのは、人間のおごりから出た言葉ではないか」と話してくださった。


男子部生徒の感想から
「村には老人しかいないのにアレクセイは頑張っていていい人だと思う。あの村には残り何年住んでいられるのかはわからないのに一生懸命生きている。先のことや昔のことなどは考えずに、今を一生懸命生きている。僕もそんな生き方をしてみたい」

「犬がかわいかった。いつもアレクセイの前を歩いていて、アレクセイの一人だけの親友に見えた。
アレクセイが馬に話しかけてりんごを食べさせているところで、アレクセイが馬の言葉が分かっているように見えた」

「自然が豊かだと思った。自然の中で暮らしている人は、自然の当たり前のことに感謝して生活できるのだと思った」

「アレクセイの生き方、その心にとても感動した。アレクセイが今後どのように生きていくのか気になってしょうがない。この映画を見て自分の何かが変わったよう気がした。細かいことを気にしている自分が嫌になった」

「アレクセイのような人になりたいと思った。見ていてとても新鮮に感じたと同時に自分の愚かさを痛感した。自分だけでなく、周りの人にも豊かになってもらいたいと願う。またいい映画を作ってください」

(男子部教師 鈴木康平)



「本橋成一さんの講演を聴く」