「学部でも書初め解説」
  update 2005/02/09  最高学部

学部書初め
習字解説の様子

学部書初め
習字解説の様子

学部書初め
「地」の印が押された書初め

学部の習字は毎週、有志が提出している。それに応じて、今年度から習字解説もほ ぼ毎週クラスで行ってきた。「字は人なり」と言うが、実生活を通してだけではわか らない、その人の内面的な力が現れるのが、字ことに習字である。それを半切の大き さで、1年に1度だけ書き、張り出される書初めは、人それぞれの人格の力が形になる 壮観の時でもある。

込められた想いはさまざまだ。真正面から自分の決意をぶつける字(「新たな挑戦」「切捨て進む勇気」「創造的破壊」「百折不撓」)。この学園の思想、原点を再確認する想い(「自由の真意」「素直で本気」「地の塩世の光」)。既にある詩句・故事成語に想いを託したもの(「天地不変」「心機一転」「則天去私」)。自分の想いに見合う自分の言葉をつくり、表現したもの(「あおき祈り」「心体の調和」「千星の生命」)。

学部は、進路・就職など人生の岐路を自分自身で選び取らなければならない時である。自分の道を一歩一歩手探りする心境、それと向き合って、限られた紙にふさわしい言葉を選び,練る緊張感……そこから生まれた言葉と文字は、何度見ても背筋を正されるような清清しさがある。

書初めは、そもそもは1月2日、恵方(縁起の良い方角)に向かって詩歌を書くことを指したという。詩すなわち漢詩は「詩は志である」という。志を述べるのが詩の本領、その詩を書初めで書いていたとすれば、新年言志と一体であるこの学園の書初めは、まさに書初めの本来の姿を体現しているのではないか。

(学部教師 室永優子)