「卒業研究・共同研究の中間報告」
  update 2004/07/06  最高学部

卒業研究中間報告
共同研究「生命」グループの報告

7月5日(月)に学部は中等科高等科に先がけて1学期の終業式をむかえた。終業式の前には、学生の夏休み中の研究活動が有意義に行われるように、卒業研究・勉強と共同研究の中間報告が開かれた。研究活動は、1年間を通して行われるが、今回は初回中間報告のため、それぞれ研究目的、内容、そして進行状況と今後の計画を述べた。


まず、3年生が共同研究の報告をした。
共同研究は、与えられた横断的なテーマに対して所属ゼミをこえて協力して取り組み、問題点と解決策を考えるもので、今年度は「生命」「ジェンダー」「ライフスタイル」 の3つのグループがある。 「生命」グループは、イネ・イチゴ・タンポポなどの生命現象の観察を通して「人と自然はどう関わるか」を、生命の階層性・バイオテクノロジー・地域背景・他種との関わり・生命観の変遷という観点から議論している。 「ジェンダー」グループは、ジェンダー問題について学び意識を高め、「ジェンダーの観点から見た現代の家庭」について考察している。 「ライフスタイル」グループは、昨年と一昨年の研究成果をもとに、あるべきライフスタイルの姿を若者の視点から議論するとともに、地域のあり方についても検討している。


次に、二年課程卒業勉強の報告があった。
今年度は「成長期の子供の食環境と栄養」「自由学園とデンマーク体操」「美術工芸展から見る自由学園の美術教育」「ミミズと土と作物」「学園新聞データベース化と全文検索システム構築の可能性」「学園紹介を通しての情報表現の実践的研究」「日本の近代化と3つのJ」の7テーマで行われている。

卒業研究中間報告
2年女子卒業勉強の報告


最後のテーマの「3つのJ」とは「Jesus, Japan, Jiyu Gakuen」をさし、この由来は、かつて理事長をされた天野貞祐先生が「内村鑑三は『2つのJを愛す』と言ったが、自由学園の生徒は3つのJを愛することができる」と言われたことによる。このグループは、新渡戸稲造著『武士道』ほかの著書から日本近現代史と創立者羽仁もと子・吉一先生の思想を勉強している。


卒業研究中間報告
卒業制作「生活美術」の報告

卒業研究中間報告
報告を聴く1・2年生

最後に、四年課程卒業研究の報告があった。
今年度は、社会学ゼミ「安全をめぐる自由学園と地域の新しいあり方を求めて」、思想・歴史ゼミは「現在の国際ボランティアのあり方について〜インド・ビハール州ブッダガヤを中心として」と「一神教論考」、語学・文化ゼミ「日本家屋と禅〜日本的なものとは何か」、経済ゼミ「銀行業における企業合併の事例研究〜三井住友銀行・わかしお銀行合併を通して」、生物・農芸ゼミは「施肥条件の差異と作物収量」と「東久留米市落合川に生息するコイ科アブラハヤ−タカハヤの研究」と「関東・甲信越地方にわたる植物種の分布と研究」、数理情報ゼミは「情報の表現」を共通テーマに「植谷雄高『死霊』研究〜虚体とは何か」と「子供の行動から見る視覚イメージの世界について」と「グラフィックデザインにおけるグリッド理論と実践」と「マンガにおける表現技法の変化」、そして美術ゼミの卒業制作が2つ「生活美術」「陶芸」で行われている。


卒業研究は3年次から毎週1回行われている総合演習(=ゼミ)を通じてテーマが決まる。どのテーマもよく練られた興味深いものであったが、今回の報告では仮題のものも多かった。夏休み中の進展が期待される。

(学部教師 遠藤敏喜)

最高学部「共同研究」
最高学部二年課程「卒業勉強」
最高学部四年課程「卒業研究」