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今年度も、記念講堂前の池にオニバスが生育しています。
この夏は例年にない暑さでした。7月上旬から8月中旬まで、最高気温が30度を上回る日々の中、オニバスはとても大きく成長しています。
しかし、5月中旬に、発芽した直径1cmばかりの実生は小さく、弱々しい植物でした。私たち自然誌・環境グループで実生を植えた鉢を池の水の中に置きました。観察していると、次々に芽が出て小さい葉をひろげ、大きく育つのをみるのは、大変嬉しい気持ちでした。まだ若いとげがない柔らかい芽を食べようとやってきたカルガモから食べられないように鉢を金網で覆って守ってやったこともありました。
葉は、1枚毎に大きくなり、やがて葉の両面や茎の表面にもとげがみられる葉が展開するようになった頃、7月の夏休みになりました。観察していると、一層大きい葉が開くようになり、大きくかたいとげは、さわると痛みを感じるようになり、このように葉が大きく植物の表面にとげを持っていることから「鬼蓮」(オニバス)と名づけられたようです。
立秋直前の8月6日、1株植えの鉢の個体を調べました。10枚の葉のうち一番大きいものは直径が92cmありました。この株の10枚の葉の面積の合計は約3.65m2、畳約2.5枚分、約1坪(3.3m2)あることが分かりました。 池の中で、葉柄が株の周囲に葉が重ならないように長く伸びているので、池の水面をこの面積だけおおって太陽からの光や熱をうけとめ、水中の藻類の発生をおさえていることになります。
花は、7月から咲き始めました。調べた株では、花弁が開いている花が1つ、つぼみが2つ見られました。オニバスの花は、午前中に咲きます。花が完全に開いた時刻は11時過ぎで、昼過ぎには、閉じ始めていました。同じ池に生育するヒツジグサの花は、11時頃咲き始め13時ころに完全にひらきました。この池で生育しているオニバスの花は、同じスイレン科のヒツジグサに比べ閉花する時刻が約2時間程早いことが分かりました。
注:東京の最高気温は、7/6から8/20まで、8/15の21.4度以外、30度以上でした。
(学部2年 吉川奈緒子)
学部「自然誌・環境グループ」
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