「詩人・谷川俊太郎さんが特別授業」
  2006/2/15  女子部

詩人・谷川俊太郎さんが特別授業
高等科3年生の授業

詩人・谷川俊太郎さんが特別授業
女子部食堂で話をされる谷川さん

詩人・谷川俊太郎さんが特別授業
中等科2年生の授業

詩人・谷川俊太郎さんが特別授業
「ほほえみ」を歌う中等科2年生

詩人・谷川俊太郎さんが特別授業
生徒が育てた鉢植えを贈呈

 日本を代表する詩人のひとりで、「マザー・グースのうた」の翻訳などでも知られる谷川俊太郎さんが2月15日、女子部高等科3年生と中等科2年生のクラスで詩についての特別授業を開いてくださった。
 「何故、詩人になったのですか?」,「誰かに大きな影響を受けたことがありますか?」,「他の詩人が書いたものでは、どれが好きですか?」など生徒たちがまとめた質問に答えるかたちで授業は行われ、「どうやって詩を書くのですか?」という質問に対しては、「パソコンに向かって、頭の中を空っぽにします。知性や理性を(頭から)追い出し、禅僧の修行のように思考も視点もゼロにするところから、始めます」との答え。その時に自分では考えた事も無いような言葉と表現が浮き上がるように出てきて、詩が生まれると説明された。
 50年以上前に発表してデビュー作となった「二十億光年の孤独」を朗読され、まだ10代後半だった当時に、一人でいることが好きだった自分は、同世代の青年たちが当時関心も持っていた政治・社会問題や人間関係を飛び越えた宇宙が好きだったから、と解説された。朗読を聴き終えた生徒たちが、静かに余韻にひたっていると「(歌手と同じように)私も、終わった時に拍手をもらえると嬉しいんですけどね」とユーモア交じりに催促される場面も。高等科3年の授業ではCDから流れる音楽に合わせて歌うような詩の朗読も披露された。
 「詩」は基本的には、メッセージを伝えるものではなく、日本語の美しい言葉を組み合わせて人の心を打つものが良い。文章の意味の解釈を求めると詩の味わいが薄れてしまう、と語られた。
 「10代に何をやっておいたらよいか?」という質問には、「語学を!」。若くて頭の柔軟なときを大切にするよう説明された。影響を受けたのは誰からか、という問いに対しては、「一人っ子で母親にとても大切に育てられたこともあり、女性たちから受けた影響がとても大きいと強調。(男女の)違いをお互いに補い合うことがとても大切だと思う」と話された。
 午前中の授業に続いて昼食にも出席された。中等科2年生が谷川さんの詩「ほほえみ」を歌って感謝の気持ちを示した後、谷川さんがお話をしてくださり、自分の周りには昔から自由学園との関わりが深かった人が沢山いたというお話に続いて、自作の詩「生きる」の朗読を全員に聞かせてくださった。
 最後に生徒が育てた鉢植えの「カランコエ」をお礼に贈呈して喜んでいただいた。

(広報室 堀田純一)