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国語の先生 推薦(女子部・男子部)
中等科向け
『みみずのカーロ シェーファー先生の自然の学校』今泉みね子著・合同出版・1365円
ドイツ、ライン川のほとりにあるこの小学校にはゴミ箱がたった一つしかありません。その代わり、ここで活躍しているのはみみずの「カーロ」です。「ゴミ」の定義。それは「生活に不要なものがゴミなのではなく、土に返らないものがゴミであること。」大切なのは「土に返らないものを捨てないこと」。校長のシェーファー先生が教えてくれます。
『お天気キャスター森田さんのおもしろ天気予報』森田正光著・ポプラ社私の生き方文庫・683円
テレビでお馴染みの森田さんが、お天気解説者になったわけから、その舞台裏までユーモラスに語っています。「気象がわかると地球が好きになる」とあるように、この本を読んだ人は地球に興味が持てることでしょう。
高等科向け
『じぶん・・・この不思議な存在』鷲田清一著・講談社現代新書・693円
『権威と権力―いうことをきかせる原理・きく原理―』なだいなだ著・岩波新書・661円
『ちゃんと話すための敬語の本』橋本治著・ちくまプリマーブック・714円
『日本語練習帳』大野 晋著・岩波新書・735円
4冊とも新書なので、入手しやすく、読みやすいと思います。題名に少しでも惹かれた人は、ぜひ手にとって読んでみて下さい。最初の2冊は自分としっかり向き合うための、何らかのアドバイスが得られるのではないか、と期待できる本です。
英語の先生 推薦(女子部)
『朝の少女』マイケル=ドリス著灰谷健次郎訳・新潮文庫・540円
この本を読んだとき、最後の最後の1ページまで、「まるで小学生が読む絵本のお話しのようだな。」と誰もが思うでしょう。朝の少女と呼ばれる女の子とその家族、そしてその周りの人々は自然の中で素朴で心豊かな生活を送っています。朝の少女を中心とした人々の生活が淡々とただ、描かれてゆきます。そして、「最後の最後、突然がけから突き落とされるような1ページが待っています。」(柿右衛門氏談)ここからは、歴史を学んだ普通科の皆さんや高等科の皆さんだからこそ、理解できる物語が始まります。この本が私たちに教えてくれることは実にたくさんあり、それは読者の解釈にほとんどまかされています。文明とは何か。真の豊かさとは何か。そして、歴史や物事をひとつの角度からだけではなく、多角的に捉えることの大切さを痛切に訴えているように私には感じられました。私たちが知っている歴史の話は、この「朝の少女」の物語の終わりから始まります。それ以前に支配される側となった人々がどのように生きていたのかということに、目を向けさせられる、大切なことを教えてくれる1冊だと思います。
英語の先生 推薦(女子部)
『英単語に強くなる』林 信孝著・岩波ジュニア新書・735円
『英文法に強くなる』林 信孝著・岩波ジュニア新書・819円
岩波らしからぬB級受験問題集のようなタイトルですが、付け焼刃で利用するのはもったいない、西洋史のこぼれ話と文法の本質をつく知識に溢れています。何より素晴らしいのは、知らないうちに英単語を部品にわけて捉える習慣が身につくことです。たとえば、pressは「押さえる」を意味し、ex「外へ」が加わるとexpress「表現する」、in(m)「中へ」がつけばimpress「印象づける」、ob(p)「面と向かって」ならoppress「圧力をかける・圧制をしく」など。これで知らない単語も辞書をひく前に意味の見当がつくことが多くなり、とても楽になります。英語は一見、理系の教科と違って不規則で面倒な暗記を強いられるような気がします。けれど、例えば風吹く屋外で紙飛行機の飛跡を記録、解析したらどうでしょう。その複雑さ、不可測性、全体としての美しさに感嘆するのではないでしょうか。人の言葉も似ているのでは、と思います。英語のルール自体は実にすっきりしていて、例外に潜む人間ドラマにはあっと驚くようなエピソードが沢山です。夏休みにこの2冊を読み物として気楽に手にとってみませんか。著者の林先生は物知りでお話の上手な愉快な方で、同じ教員室で色々教えていただいた日々のことを思い出すと私はいまも心暖まる思いがします。
英語の先生 推薦(学部)
『British Cultural Identities』Mike Storry & Peter Childs著・Routledge 02 London・3837円
英語を勉強する上で、英語圏の文化的背景の理解も必要になります。そうした理解を助ける英語の本として、たとえば上記があります。これは現代の英国の社会・文化の傾向をさまざまな分野に関して紹介している入門書です。また現代の文化研究の方法の具体的な適用を示すものでもあります。
『British Food ; An Extraordinary Thousand Years of History』Colin Spencer著・Columbia University Press 02 NY・3955円
英国の歴史に関して、食文化の通史として、上記が、さし絵なども多く、比較的面白く読めるかもしれません。食文化の歴史から、政治・経済なども言及され、歴史の一般的な知識を得ることもできるでしょう。
英語の先生 推薦(学部)
アリューシャン黙示録・スー=ハリソン著
『母なる大地父なる空 上・下巻』河島弘美訳・晶文社95・各1680円
『姉なる月 上・下巻』行方昭夫訳・晶文社96・各1733円
『兄なる風 上・下巻』河島弘美訳・行方昭夫訳・晶文社97・各1835円
氷河時代のアリューシャン列島に暮らす男女の愛と憎しみを力強く描く小説。現代よりも純粋な古代人の必死に生きる姿は感動的であり、物語は非常に面白くて、しかも心に深く残る。
『人間の絆 上・中・下巻』サマセット=モーム著・行方昭夫訳・岩波書店ほか・735
円
読者を楽しませることをモットーとするこの作家が、自らの魂の開放のために、止むにやまれない気持ちで執筆した異色小説。人生の意味を探し求めて、子供から大人になるまでの歩みをたどる教養小説。
数学の先生 推薦(女子部)
『上と外』1〜6恩田陸 著・幻冬舎・440円〜
夏休みに父に会うため中央アメリカへ行った主人公は、軍事クーデターに巻き込まれるが、妹と力を合わせて数々のピンチを切り抜けていく。広大なジャングルを舞台に、遺跡から歴史を。自然のはかり知れないエネルギーや家族とは? などいろいろ考えを巡らせつつ、先が気になって読み進んでしまう本である。
数学の先生 推薦(女子部)
暑い夏にはまず楽しい推理小説!
『ご家庭でできる手軽な殺人』那須正幹 著・偕成社・1050円
「ズッコケ3人組シリーズ」で圧倒的な読者を獲得している作者の魂胆が感じられる作品。ボーイフレンドが欲しい中学2年生の少女が主人公。その乙女チックな夢から、亡くなった老人の資産をねらうヤクザグループのあくどい陰謀に巻き込まれ、万引の嫌疑をかけられたうえに、それを脅しの材料にしてしつこく迫るヤクザ仲間を自宅の階段から突き落として殺してしまう。万引も殺人も、ヤクザグループに仕組まれた巧妙なトリックなのだが、そうとは知らない家族の苦悩は大きく、少女もまたグループにとらえられて、殺されそうになる。いまどきの中学生の日常感覚をみごとにとらえ、そこに息もつかせぬスリリングな物語を展開して見せるテクニックはさすがである。
『放課後』東野圭吾 著・談社文庫・630円
校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。問題児、頭脳明晰の美少女、剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将。 犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が・・・。密室トリックが登場するが、それを中心に据えるのではなく、ミスディレクションに利用するなど、センスの良さがここかしこで見られる江戸川乱歩賞受賞作品。随分前の作品だが、今読んでも全く古びていない。雨の日の放課後、誰もいない教室の中で読んだら最高かもしれない。同じ作者の初期の学園三部作『卒業』『学生街の殺人』もぜひ。
続いて読みやすく、おもしろくちょっと考えさせる作品!
『海へ帰る日』小池 潤 著・理論社・2310円
近未来SFとでもいうべき作品世界で、冒頭シーンの舞台は、JR京葉線の新浦安駅。 塾帰りの二人の中学生が駅前の自販機にコインを入れると「当たり」となり、「?」のマークを押すと、「TEST CASE」とプリントされた缶が出てくる。佑也がそれを飲んだことがすべての始まりだった。それは、地球の温暖化を憂慮するグループによって、海中で生きられる人間をつくるために開発された飲料だった。戸惑う佑也の前に、同じ飲料を飲んだ仲間が次々に現れる。SF的設定を借りた青春文学とも読めるし、それぞれの家族の物語としても読むことができる。また、ディズニーランドや幕張メッセを抱える京葉線沿線という人工的空間を舞台にした文明批判の物語としても読めるが、ともかくも一気に読めてしまう大長編。
『おバカさん』遠藤周作 著・角川文庫や中公文庫ほか・525円
数ある遠藤周作の作品の中でも、最も優れたものの一つと考えているくらい好きな作品。信玄袋一つを下げて日本にやってきたフランス人の青年ガストン・ボナパルト。ナポレオンの子孫という馬面のお人よし。 ドジで間抜けで、自分のことは全く省みず、人のことばかり心配して行動し、やることなすこと損ばかりしている。
しかし、 最後の一行を読み終えた時、主人公がいつのまにか僕たちの手の届かない高い世界を歩いていることに気付かされる。「何がそんな変わり方をさせたのだろう」「誰がそんな遠い地点まで引き上げたのか」そのようなことを思わず自問させられる。
新聞小説なので読みやすい。角川文庫版はかつて絶賛した、江藤淳氏ご本人が簡潔で美しい解説を書いている。
『Mind's Eye マインズ・アイ』ポール=フライシュマン著片岡しのぶ訳・あすなろ書房 ・1365円
「・・・コートニー、あなたも自分を生かしておくためのシェヘラザードにおなりなさい。」シェヘラザードとは『千一夜物語(アラビアンナイト)』(今のイラク周辺のお話)の語り手のこと。本書は『風をつむぐ少年』の著者フライシュマンの戯曲。舞台は老人や障害者ばかりの養護ホーム。ここに落馬事故で下半身不随になってしまった16歳の少女コートニーが入所してくる。ほかはぜんぶおばあさんばかりだし、若い身空で歩けなくなったコートニーは絶望しているが、入所者のひとりである元教師のエルヴァ(88歳)が彼女に声をかけ、いっしょに想像のなかでイタリアへの旅に出よう、と誘う。この旅は普通の旅とは違っていた。『べデガー旅行案内書(1910年版)』を片手に、療養ホームのベッドの上で、想像力を使い、今は亡きエルヴァの夫エメットと三人で春のイタリア旅行に出発するのだ。それまで他人だった二人の間には新しい人間関係が作られ、コートニーは新しい自分を発見していく。昔からひとは、みずからを癒すために巡礼に出た。そういう旅の力を感じさせてくれる物語だ。
『権威と権力 いうことをきかせる原理・きく原理 』なだいなだ著・岩波新書79・819円
この本は、最近クラスがまとまらないと言って困った高校生が著者に相談にやってくることから始まる。対話形式で、権威と権力の違いや、それがどこからきて、それに対してどういう立場をとればいいのか、といったことが分かりやすく、優しく、かつ興味深く論じられている。今から30年近く前に書かれたものだが、状況は現在もほとんど変わっていない。著者のなだいなだ氏は、有名な作家・精神科医。
理科の先生 推薦(男子部)
今年2005年は「世界物理年」と言われていることを知っていますか? ちょうど今から100年前の1905年は物理学者アインシュタインにとって、後に「奇跡の年」と呼ばれる年となりました。その年アインシュタインは光電効果、ブラウン運動の理論、特殊相対性理論という三つの革命的な論文を発表したのです。2005年は、近代物理学の礎となったアルバート・アインシュタインによる重要な科学的発見の100周年にあたることから、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が2005年を「国際物理年」とすることを宣言し、その後2005年を世界物理年(World Year of Physics WYP2005と略記)と呼ぶことが正式に決まったのです。アインシュタインの相対性理論を理解することは、私たちの常識を超えるようなことが次々と出てくるので難しいともいえますが、実に興味深い内容が含まれています。私自身も、「特殊相対性理論」を『ファインマン物理学』で読んだことがきっかけで、物理学を専攻することに決めました。アインシュタインの相対性理論についてわかりやすく書かれている本をいくつか紹介します。
『アインシュタインが考えたこと』佐藤文隆著・岩波ジュニア新書31・819円
『相対性理論の世界 はじめて学ぶ人のために』コールマン著・中村誠太郎訳・講談社ブルーバックスB79・861円
『ファインマン物理学T 力学』ファインマン著坪井忠二訳・岩波書店・5880円
理科の先生 推薦(女子部・学部)
『超火山「槍・穂高」地質探偵ハラヤマ/北アルプス誕生の謎を解く』原山智/山本明著・山と溪谷社・1575円
著者の原山氏は、北アルプスの山岳地域の専門的な地質図幅とその解説書を作成された方で、現在、信州大学の先生であられる。地質図幅の作成のために上高地や槍・穂高周辺などの山岳地域で詳細な地質調査や岩石のサンプリング、年代測定を行った結果、驚くべき北アルプスの姿がわかった。その成果について、わかりやすく解説したのがこの本である。槍・穂高岳は、かつて火山であった。この地域には巨大カルデラがあった。何故釜トンネルの岩石は硬いか。など この地域の地層や岩石について、楽しく書かれている。私達が遠足で訪れる地域でもあるので、ぜひ多くの方が読んでほしい。
社会の先生 推薦(男子部・女子部)
『義経 上・下巻』司馬遼太郎著・文春文庫・各700円〜
歴史小説は、歴史に想像を加えて骨肉を与えているので面白い。「司馬遼太郎は面白い。授業でも使って欲しかった」と卒業生から手紙をもらったこともある。義経は光を放った人物で多くの伝承を生むほど人気があったが、その秘密はなんであったのだろうか。その疑問に答えるのが本書である。有名な一ノ谷の合戦での活躍も、集団的な騎馬戦術の革命的な意義がわからなければ理解できない。また屋島での扇の的も単なる武芸の一場面ではなく、軍の雌雄を決する占いであったことも納得できるはずである。「歴史上はじめてのヒーロー」であった義経が、「兄頼朝への恩愛と父義朝の復讐」によって動いた軍事的天才で政治的感覚が欠如していたというアンバランスも実によく描かれている。NHK大河ドラマも「ちょっと違うぞ」と楽しめる一冊である。
社会の先生 推薦(女子部・学部)
『日本の古代道路を探す』中村太一著・平凡社新書・760円
みなさんは、古代日本(7世紀)の道が、現在の高速道路なみの広さを持っていたって信じられますか?それも、山を削り、谷を埋め、直線的に続いていたことを。この本では、にわかに信じがたい、古代日本の道路を探していく。高速道路なみの広い道も、現在では全く忘れられ、その痕跡をわずかにとどめているのみのところが多い。そんなわずかな痕跡を、地形図や空中写真、地名や古文書、時には遺跡の発掘調査から、手がかりを集め、検討して道のあった場所を突き止めていくのである。その手法は誰にも出来そうで興味深く、その結果浮かび出てくる古代道路が、現在の畑の区画や家並み、市町村境にまで影響を与えているのがおもしろい。実は自由学園の近く、東村山市や府中市、所沢市にも古代道路の痕跡があることもわかる。歴史好きな人、何かを調べてみたいと思っている人には是非読んで欲しい本である。
『神秘の島 上・下』ジュール・ベルヌ著・福音館ほか・2205円
ジュール・ベルヌはSF(サイエンスフィクション)を生み出した作家の一人です。今年注目されている映画「宇宙戦争」の著者にも強い影響を与えたと言われています。そして、今年はベルヌの没後100年目にあたります。ベルヌの作品のうち、「十五少年漂流記」や「海底二万里」は読んだことがある人もいると思います。でも、「海底二万里」のネモ船長がその後どうなったかを知っている人は少ないでしょう。実はこの物語にはネモ船長が深く関わってくるのです。この物語は、南北戦争時代のアメリカで、南軍に包囲された町から気球で脱出した5人の男達が、漂着した無人島で生活するお話です。ナイフ一つ持たない彼らがどう生活していくのか、ネモ船長がどこに登場してくるのか、それは読んでのお楽しみです。
ちなみに、この本と「海底二万里」は、以前NHKでやっていたアニメ「ふしぎの海のナディア」の原案となった本です。
図書館から
夏休みには自分の生き方、将来について考える時もあるでしょう。その時のアドバイスになると思われる私たちの前を歩む人からのメッセージの本を紹介します。
『わたしはイルカのお医者さん』勝俣悦子著・岩波書店05・1890円
千葉県の鴨川シーワールドに行ったことのある人もいらっしゃるでしょう。
この本はそこの獣医さんの奮闘記。カイジュウ(海獣)たちとの活き活きとしたふれあいや苦労話、動物たちの生態、著者の生き方などが読みやすい文章でつづられている楽しい本です。生きがいのある、自分の天職と思う仕事を持つことのすばらしさを感じました。
『未来への地図 新しい一歩を踏み出すあなたに』星野道夫著・朝日出版社05・1260円
写真家でありエッセイストである著者が都内のある中学で行った卒業記念講演「卒業する君に」を編集した本。あとがきに星野夫人が「新しい一歩を踏み出そうとしている人の心に届き、そっとその背中を温かく押してあげられれば…」と記している。美しい写真とともに英訳も載っているので英語の勉強にも役立つ1冊。
『日本の心を語る』平山郁夫著・中央公論新社05・1680円
日本画家であり東京芸術大学学長であり、多方面で活躍されている著者が若い人たちに贈るメッセージ。画家としてというよりも一人の日本人として、日本の歴史や現代の世界状況も含め、広い視野で生きる姿勢を語りかける本です。
編集係から
今年は戦後60年。8月には世界各地でいろいろな行事が開催されると思います。戦後といっても、世界中で戦争がなかった時はあるのでしょうか?1945年 私の父は中国-満州で15才。母は長崎で13才。いまでも、爆撃音、戦車のキャタピラの音、空襲のあとの焼け焦げた死体や、原爆を忘れていません。学園の中でも西の道を歩いていたら機銃で狙われたことがあったと、当時の生徒の方に伺いました。さてあなたは、戦争についてどう思いますか? テレビゲームではない戦争について考えてみませんか? いろいろな人と話してみませんか?
(1)『おきなわ 島のこえ』丸木俊/丸木位里作・小峰書店・1575円
(2)『ひろしまのピカ』丸木俊作・小峰書店・1575円
(3)『絵で読む 広島の原爆』那須正幹文・福音館書店・2730円
(4)『サダコ Sadako will leben』カール=ブルックナー著・よも出版・1575円
(5)『孫に語り伝える満州』坂本龍彦著・岩波ジュニア新書・640円
(6)『タンギー』ミシェル=デル=カスティーヨ著・徳間書店・1680円
(7)『ぼくのみた戦争』高橋邦典写真文・ポプラ社・1365円
(8)『アフガニスタンに住む彼女からあなたへ』山本敏晴著・白水社・1470円
(9)『母さん、ぼくは生きてます』アリ=ジャン著・マガジンハウス・1155円
(1)(2)(3)(7)は、難しいことはキライ、本は苦手という人に、それでも見てほしい絵本と写真集です。(7)はイラク戦争の写真集です。(4)は題名で勘違いしないで下さい。広島の平和公園の中には、折鶴を持って人々が訪れる場所があります。「原爆の子記念碑」のモデル佐々木サダコさんが主人公。欧米では絵本や歌になっている有名な人です。原爆=サダコというふうに。だけど日本に来たことない作家の本なのです。興味のある人はぜひ読んでみて下さい。(5)は実際に中国から引揚げてきた新聞記者坂本さんが語る戦争の話。(6)は理不尽な戦争と過酷な運命に巻き込まれたタンギーというスペイン生れの少年の物語です。極限にあってもあきらめない、生きようとする姿に感動しました。『アンネの日記』などの、たくさんの戦争の体験記とくらべても、本当にすばらしい作品だと思います。(8)は山本敏晴医師が体験したアフガニスタンレポート。(9)はアフガニスタン・ハザラ人の難民 アリ・ジャンくんの書いた本です。 戦争はいろいろな人の幸せな生活を奪うものです。
最後に最近出版された本から
(1)『みんなのなやみ 1・2』重松 清著・理論社・各1260円
(2)『バカなおとなにならない脳』養老孟司著・理論社・1260円
(3)『森がわたしを呼んでいる』赤川次郎著・新潮社・1365円
(4)『ひかりのメリーゴーラウンド』田口ランディ著・理論社・1260円
(5)『カチューシャ』野中ともそ著・理論社・1575円
(6)『サンネンイチゴ』笹生陽子著・理論社・1260円
(7)『野ブタをプロデュース』白岩玄著・河出書房新社・1050円
(8)『風神秘抄』荻原規子著・徳間書店・2625円
(9)『ライオンボーイ 1〜3』ジズー=コーダ著・PHP・各1995円
(10)『マーシーの夏』ドロシー=ギルマン著・集英社文庫・600円
(1)(2)は、ホームページに投稿された質問などに大人が答えた本。びっくりするような質問にも丁寧に答えてあります。あなたの疑問もこの中にあるかもしれません。パラパラと読んでみて下さい。(3)は夜中にドスンという音がして雨が降って。朝起きたら雑草が生い茂り。家の周りがどんどん森になっていく話。さて何が起きたのでしょう? スピード感あふれる作品です。(4)(5)(5)は、最近気になる作家3人が描く中学生・高校生の世界を描いた作品。(7)は1983年生れの著者が綴る、リアルな?高校生活。学校、友達についてあなたはどう思いますか? (4)〜(7)のどの本が気に入るでしょうか? 「せっかくの夏休みなのに、学校の話なんかごめんだ」と思っている人には、(8)〜(10)の本がオススメ。(8)は、最近文庫化された『西の善き魔女』の作者 荻原規子最新作。『勾玉シリーズ』の姉妹篇?
(9)は去年発売された本。テンポも良い本です。ライオンの言葉がわかる少年の冒険物語です。(10)は文庫本です。裏通りの下宿屋に住むマーシーと下宿人が夏に始めたことは? 是非読んでみて下さい。
(図書館)
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