自由学園クラブハウスしののめ寮は、2014年10月1日に開館3周年を迎えました。
「こっこ広場」もできて、小さなお子さまのいらっしゃるご家族連れからご高齢の方まで、さまざまな世代の方にご利用いただける場となってきました。
11月21日（金）には、日頃しののめ寮を活用して下さっている学園町はじめ周辺地域にお住まいの皆様、しののめ寮のランチのために力を出して下さっている全国友の会の皆様をお招きし、自由学園からはしののめ寮のスタッフ、パン工房、食事研究グループ、その他しののめ寮に関わる者が集い、しののめ寮開館3周年記念懇親パーティーが開かれました。
市岡揚一郎自由学園理事長は挨拶の中で、男子部の寮が移転により閉鎖されたあと、その場所をどのように活用していくか関係者でかなりの議論があったが、最終的に寮を再生しようという結論に到り、しののめ寮として生まれ変わったこと。どのようになるのか不安もあったが、こうして3周年を迎えることができ、この寮をスタートから支えて頂いている今日お集まりの皆様には本当に感謝している。これからは更に、学園と地域を繋ぐ、社会に開かれた寮として成長させていく必要がある。と話しました。
ご参加の皆様の紹介があり、和やかな雰囲気の中、歓談の時を持ちました。
後半では、芦澤広太郎寮長がしののめ寮の前身である、かつての東天寮（男子部生のための寮）や、ひばりヶ丘駅周辺の様子、現在のしののめ寮の様子などの画像を紹介。しののめ寮のスタッフから2名が代表でお話し、その後4人の方のお話を伺いました。開館間もなくからしののめ寮を愛用し、お集まりの場所に活用して下さっている地域の方々、ランチの献立を工夫し、お料理をして下さっている友の会の方のお話、食事研究グループからは、しののめ寮に移転してから、だんだんその存在を知る人が増え、地域で利用して下さる方が増えてきたことなどの話がありました。
最後に猪狩誠也寮友に話して頂きました。猪狩氏は初代の寮長です。
開館から毎日のようにしののめ寮を訪れ、いらして下さる方々を笑顔で迎え、気持ちよく過ごせるよう気を配ったり、お掃除をしたり、さまざまな企画を考えたりと、大変献身的に力を出して下さったことが、現在のしののめ寮の発展につながっています。
猪狩氏は、しののめ寮は、まだまだ可能性を秘めている。皆様でいろいろなアイディアを持ち寄って、どうしたら実現できるかを、ご一緒に考えながら進めて、これからもしののめ寮を、地域の方々が喜んで集まってくださるよい雰囲気の場所にしていきたいとの思いを語りました。
多くの方々の支えにより3周年を迎えられたことを感謝しつつ、しののめ寮が地域の方々の交流の場、憩いの場、そして自由学園と地域をつなぐ場としてさらに発展できるようにしていきたいと、思いを新たにするひとときとなりました。