卒業生「医療用抗体開発の企業 内木智朗さん」からのメッセージ - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

卒業生「医療用抗体開発の企業 内木智朗さん」からのメッセージ - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

就職・進路

卒業生からのメッセージ

自分の人生を生きる、「OB・OGたちのストーリー」
卒業生からのメッセージ

内木 智朗さん
1996年8月-1999年 5月 アメリカ アーラム大学 学士号(B.A.)取得
1999年8月-2004年12月 アメリカ テネシー大学大学院 博士号(Ph.D.)取得
2005年1月-2007年12月 アメリカ ハーバード大学医学部細胞生物学部博士研究員(ポスドク)
2008年1月-2011年 3月 アメリカ タフツ大学栄養学部博士研究員(ポスドク)
2011年4月-現在 日本の医療用抗体開発に特化したベンチャー企業にて研究開発(正社員、研究員)

よりよい社会を創るために、率先して働くことを教わった学園生活

自由学園は普通の人でありながらも社会の様々な場で重要な役割を責任を持って果たすことができる人間を育てるところです。 エリート校ではありません。しかし社会の99%以上がエリートではない人間が占める中、どのような人材が求められているのでしょうか? チームワークを尊重し周りと協力しつつ、自分のスキルも確実につけ実践できる人間、自分に与えられた仕事は責任をもって最後までやり遂げる人間、 不完全な状況でも、今やるべきことを見出し行動に移せる人間を自由学園では作っています。

私は自由学園を卒業後アメリカで博士号を取得し、その後、研究者として仕事をしてきました。必ずしもきらびやかではないキャリアですが、 これまで研究機関と企業で仕事をしてきた中で自信を持って言えることが2つあります。一つは論文なども含めて、形に残る結果を出してきたこと、 もう一つは同僚と現在でも続いている良好関係を築いてきたことです。世の中、完璧な状況は存在しません。今後もそのような状況に身を置く中で 自由学園で培った土台を基に今、何が求められているのか、自分にできることは何なのかを問いつつ、意味のある結果を出していきたいです。

関連情報

2013年6月現在までに、国際学術誌11報(その内、1st author ship 5報)に、論文が掲載されている。

Publications (selected)
Uchiki T, Weikel KA, Jiao W, Shang F, Caceres A, Pawlak D, Handa JT, Brownlee M, Nagaraj R, Taylor A. (2012). Glycation-altered proteolysis as pathobiologic mechanism that links dietary glycemic index, aging, and age-related disease (in non diabetics). Aging Cell 11: 1-13.
(日本語タイトル:糖類によるたんぱく質の修飾により、たんぱく質分解に異常が引き起こされるメカニズムと、グリセミック指数、老化、老化に伴う疾患との関係)

Uchiki, T., Kim, H.T., Zhai, B., Gygi, S.P., Johnston, J.A., O’Bryan, J.P. and Goldberg A.L. (2009) The UIM Protein, S5a, Is Ubiquitinated by Many Ubiquitin Ligases by a Mechanism Not Involving Typical Substrate Recognition. Journal of Biological Chemistry 284:12622-32.
(日本語タイトル:UIMタンパクS5aが多種のユビキチン化酵素によりユビキチン化されるメカニズム)

Uchiki, T., Dice, L.T., Hettich, R.L., and Dealwis, C. (2004) Identification of Phosphorylation Sites on the Yeast Ribonucleotide Reductase Inhibitor Sml1. Journal of Biological Chemistry 279:11293-303.
(日本語タイトル:酵母のリボヌクレオチド還元酵素の阻害タンパク質、Sml1のリン酸化部位の同定)

1996年8月-1999年 5月 アメリカ アーラム大学 学士号(B.A.)取得
1999年8月-2004年12月 アメリカ テネシー大学大学院 博士号(Ph.D.)取得
2005年1月-2007年12月 アメリカ ハーバード大学医学部細胞生物学部博士研究員(ポスドク)
2008年1月-2011年 3月 アメリカ タフツ大学栄養学部博士研究員(ポスドク)
2011年4月-現在 日本の医療用抗体開発に特化したベンチャー企業にて研究開発(正社員、研究員)