朝7時を過ぎると、続々と初等部グラウンドに人が集まってきました。
初等部生、父母、集まったのは約400人。
金環日食をその目で見ようと、思い思いの場所で日食グラス越しに目を凝らしています。
「すごい、欠けてる!」
「さっきより細くなった」
太陽は、見る見るうちに形を変えていきます。
「第三校舎の壁がおもしろいことになっているよ」
噂を聞きつけて集まると、木漏れ日まで、太陽と同じ形に欠けていました。
太陽の光が輪になった瞬間、グラウンド全体から大きな歓声があがりました。
空気も少し肌寒く感じます。
天体の不思議に胸を躍らせながら、新たな一週間が始まりました。