本日三菱地所レジデンスさんと共同で、高等科３年生を対象に防災学習が行なわれました。
三菱地所さんは、関東大震災での教護活動を原点として、約90年間、毎年丸ノ内で大規模な防災訓練を実施されてきたという歴史をお持ちです。その経験を基に、現在は防災学習教材の「SONAERU KARUTA」を作成し、より具体的に災害について考えさせる取り組みをされています。また今回サポーターとして、現在も南三陸を中心に復興支援を続ける、コミュニティー・クロッシング・ジャパンのメンバーにもご協力いただきました。それぞれ、ある防災研修会でご一緒したことがご縁となり、学園の防災活動に興味を持っていただき、今回はの防災学習が実現いたしました。防災学習の導入では、『災害時のトイレ使用』について全員で考えました。やはり日頃から携帯用トイレなどを持ち歩いている生徒は少なく、また実際にトイレに困ったときには、「名栗でやっているように、穴を掘って用を足す。」という男子部ならではの回答もあり、和やかな雰囲気で進んでいきました。
休憩を挟んでからは、『共同生活の運営』『食糧について』『水の確保について』『情報収集について』『東天寮の再建』という５つのテーマに分かれて考察を進めた。生徒たちは、男子部生活で学んだことをベースに、タブレットPCなどで調べ学習を行い、自由な発想で意見を出し合いました。結果的にはそれらが、被災時には重要な着眼ポイントであったりしました。
三菱地所さんは、今回初めて、高校生を対象にして「SONAERU KARUTA」の防災学習を実施されたが、学園にとっても画期的な取り組みでした。次回に向けて、もっと善くできる部分もあり、今後回数を重ねてゆきながら、より良い学習機会を行くって行きたいと思います。
三菱地所との防災協定については、当サイト内の以下記事もご覧ください。
三菱地所レジデンス（株）と自由学園は、協働で防災力強化を目的とした活動を始めます
