第173回 如月14日「ミモザ八分咲き」/最高学部長 渡辺憲司のブログ「時に海を見よ その後」 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

第173回 如月14日「ミモザ八分咲き」/最高学部長 渡辺憲司のブログ「時に海を見よ その後」 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

最高学部長 渡辺憲司のブログ「時に海を見よ その後」

第173回 如月14日「ミモザ八分咲き」

2021年2月15日

2月13日夜、『子供の人権をまもるために』(晶文社)「第2部学校 第8章指導死―学校における最大の人権侵害」を読む。これは2010年9月教師の指導の誤りで、次男が自殺した父親の一文。私が立教新座高校の校長として赴任した一月後のことであったこと、近くの新座二中でのことだとも知らなかった。眠られぬまま目を閉じていると激しい揺れ。本棚の三重の文庫本がバラバラと寝床のわきに落ちた。福島・宮城では震度6強だ。幼馴染の薬屋は大丈夫だろうか。南相馬の摩崖仏は又崩れたかもしれない。1時過ぎまでテレビを見ていた。

翌朝、テレビは地震の続報とオリンピック組織委員長の女性差別発言へのコメントが続く。無性に腹が立ち河畔散歩。ミモザを見に行く。3月8日のミモザの日(国際女性デ―)には少し間があるが8分咲き。今年はちょっと早いようだ。ミモザの日は、1910年コペンハーゲンで「女性の政治的自由と平等のために戦う」日と提唱された。昼食後、ケーブルテレビでヤクルトのキャンプめぐり。今年は最下位脱出間違いない・・。

夕方、連載記事「遊女吉野」の原稿に向かうも一日の自分ノルマ1000字進まず。北区のK君から贈られたニセコ産ジンのソーダ割でやや元気回復。大河ドラマ「青天を衝け」渋沢栄一を見るつもりだったが、知人が統括責任で関わったBSの「消えた窯元10年の軌跡」を見る。原発事故以降、立ち入りが出来ない福島県浪江町大堀相馬焼の窯元たちの今を追ったもの。変わらぬ悲惨な状況の中、伝統を受け継ぐ若者の姿に光明を見た。

大堀は、25日発売の拙著『生きるために本当に大切なこと』(角川文庫)でふれた「希望の牧場」と同じ浪江町の山間地区。記憶にとどめておかねばならないと強く思いながらも訪れることの出来なかったところだ。少しひび割れのような模様に疾走する相馬駒、いい焼き物だ。

2021年2月15日 渡辺憲司(自由学園最高学部長)

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