11月12日から13日に横浜国立大学みなとみらいキャンパスで開催された第22回位相幾何学的グラフ理論研究集会(TGT22)で,4年生の鈴木雄紀君が研究発表を行った.
鈴木君は「数理モデルとインターフェイス」ゼミナールで,卒業研究として多面体の展開図について取り組んでいるが,今回 Erik D. Demaine 他が2002年に書いた論文に掲載されている定理を拡張することに成功したので,その証明の真偽と成果の意義を確認するため,研究集会で発表させていただいた.
大学院生をはじめとする若手の研究者の発表が多い研究集会であるが,それでも undergraduate の発表は鈴木君ひとりであった.発表はとても好評で,先生方からコメントもいただき,発表後も多くの大学院生とコミュニケーションをとっていた.
鈴木君の成果は Demaine の手法に準拠するものであるが,まったくのオリジナルの定理である.今後も自由学園発の定理を多く見出していきたい.
(左)発表する鈴木君 (右)応援にかけつけた数理チーム
文・写真:遠藤敏喜(学部教師)