現実的でないことを考える/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

現実的でないことを考える/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

現実的でないことを考える

2016年2月15日

最高学部食堂の一角に,いっぷう変わった美術作品が展示されている.これは基礎造形(河原弘太郎先生)の受講生による作品展示で,テーマは「現実的じゃないことも考えてみる」である.

ある女子学生は「かわいい宇宙服」を作っている.そこには宇宙でもおしゃれをしたいという女性の気持ちが表れている.ある男子学生は自分の出身である鳥取と島根のお国自慢をカードゲーム形式で対決させている.ある学生は自分自身がもっとも現実的でないとして,生れてから今日までの自叙伝を,書き溜めた日記をもとに,作っている.

現実的じゃない

基礎造形の作品展示:現実的じゃない

基礎造形の授業は,毎年受講生が考えたひとつのテーマをそれぞれの視点から読み解き,作品化している.今年のテーマは,受講生からの現代社会へのアンチテーゼかもしれない.大人の考える現実は,実は学生にとってはまったく現実的でなかったり,一見すると現実的でない学生の考え方が,これからの社会に必要だったりするかもしれない(展示解説より抜粋).

文・写真:遠藤敏喜(学部教師)

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