今回は学生のリポートです。
Day 5 (6月6日)
今朝はいつも通り6時半に起きて7時半に玄関集合、バイキング形式の朝食を食べに「JAZZキッチン」へ。
その道中の景色は昨晩から早朝にかけて雨が降った為、とても綺麗だった!
因みに「sir William’s」という紅茶メーカーの『YERBA MATE』という紅茶がものすごく美味しく、この1杯だけで素敵な朝食が更に素敵に彩られたのである。
そんな話はさておき、
今日はとてもとても充実した一日であった!
まず本日はサイエンス&スポーツデーという、地域の子どもたちや自治会のためにポメラニアン大学が主催するお祭りがあった。
趣旨としては、子供たちを対象に様々な職種や、大学のゼミやクラブ活動を体験して貰うという物らしく、
朝食を食べた僕たちは会場と化したポメラニアン大学寮の敷地内を一望すると、そこには小学生の大群や華やかなドレスを着た女性達(Piekneって言ったら喜ばれた)、高射砲に様々な武器を展示しているポーランド軍、医者の研修生、楽器や歌を披露する人々や空手を子供に教えている黒帯おじさんなど様々な人達で賑わっていた
僕たちはまとまって様々な場所を廻った訳だが、とても印象に残っている来事がある。
それは、僕たちがポーランド軍の展示ブースを訪れた際、実際に使われている実銃を触れる機会があった。僕たちは日本では滅多に触ることの出来ないそれらを手に取り次第はしゃいだ訳だが
その時僕たちのことを見ていたポーランド友達のユリアンに「What you think about when you held the guns?」と聞かれたのだ。僕はすぐには英語では答えられなかったものの「I didn’t know guns were that heavy. I used to think weapons were cool, but I still don’t want to kill people with them or get killed by them.(あんなに銃って重いんだね、昔は武器ってカッコイイなって思ってたけど、やっぱりあれで人を殺すのも殺されるのも嫌だな)」と答えた。そうしたらユリアンは「I think so too」と答えてくれた。
ポーランドは2度も国が地図から無くなった国であり、ポーランドにとってポメラニアン大学を含め祖国を守る為に国も備えておく事は日常の1部なのかもしれない
そんなこんなで11:20に寮前に集合後、僕たちはスポーツデーの会場を後にした
続いて本日のメインイベント『Meeting with Madam President of Slupsk』。
ポーランド・スウプクス市初の女性である市長を、ポメラニアン大学関係者、ポメラニアン大学が提携を結んでいるウクライナの大学学長の方々、そして我々自由学園が招待され、歓迎会兼「いかに平和を築くか」の会議を行った。
会は市長のポーランド語をポメラニアン大学のマレックさんの英語通訳を通して我々に伝えられた。
又ウクライナの方々や自由学園の咲花先生と松島さんもスピーチをして学園の事を紹介した
会議の話全てを理解できた訳では無いが何となくの趣旨は掴むことが出来たと思う。
改めて、今自分たちがいる近くで起こっているウクライナロシア間の戦争について、当事者であるウクライナと方々とそれをサポートしている人たちの間で一丸となって平和のことについて話し合うことが出来て、とても光栄に思うと共に、もっと現地の人と関わり、ウクライナの事、ポーランドの事、いかに平和を築くか、について聞きたいと感じた。
その後は、プレジデントビルディング内、中央都市の主要建築物をガイドしてもらい、美術館にも訪れた。
正直ミーティングの時のリスニングで集中力の7割を使ってしまった為、ミーティング後の事は詳細までは覚えていないが、ティーハウスでとても美味しい「Truskawka Gujawa」という紅茶を飲んだ事は鮮明に覚えている!
(ポーランドではJをヤ、ワと発音するらしい)
気づいたらもう夕方!(ポーランドでは22時にならないと暗くならないので明るい)僕たちは寮へ帰り明日に備える。
気づけばもう五日目。本当に幸せな時間というのは時が過ぎるのが早く、あと2日でここを去るという事実を信じることが出来ない……
しかし明日は明日!自分が持ってる英語力を最大限駆使して色んな話をポメラニアン大学の仲間たちとしたいと思う。
文・写真 内田 颯(最高学部3年)