初等部4・5・6年生が、国立天文台ハワイ観測所勤務の能丸淳一先生による、ハワイからの特別オンライン授業を受講しました。
「窓の外の椰子の木が見えますか。ハワイの今の気温は25度。しかしスバル天文台のあるマウナケアは標高が高く、昨日は雪が降りました。」
リアルタイムの臨場感とともに、専門的な深い内容をとてもわかりやすくお話くださり、子どもたちはすぐに引き込まれました。
はやぶさ2が持ち帰った石のこと、金などの元素は地球上では生まれず超新星爆発に由来することが分かってきたこと、現在活躍しているすばる望遠鏡と国際協力プロジェクトとして計画が進んでいる次世代超大型天体望遠鏡TMT (Thirty Meter Telescope 写真は完成予想図)のことなど。
TMTは京都から東京の500円玉を確認できるという解像度。完成すれば宇宙初期の銀河の探索、太陽系外惑星の観測など、これまでの研究が一気に進むことが期待されているそうです。
お話の後には様々な質問に丁寧にお答えいただきました。子どもたちの宇宙への関心が広がり、スケールの大きな刺激をいただくよい学びになりました。私自身も初めて伺うことばかりで驚きとともに、とても勉強になりました。将来天文関係の仕事に、と心惹かれる子どももいたのではないかと思いました。
今、子どもたちの生活には様々な制限がかかっています。オンライン授業をリアルな授業の代替としてではなく、オンラインだからこそできるハワイからのリアタイム授業として経験できたことは、子どもたちにとって忘れられない経験となったことと思います。よい機会をいただき本当ありがとうございました。
能丸先生の奥様は女子部卒業生。今回の授業のお声がけをいただきましたこと、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
(高橋学園長のFacebookより)