5期から6期への更迭式を行う/近況 - 自由学園 男子部/東京の私立中学・高校

5期から6期への更迭式を行う/近況 - 東京の私立中学・高校【自由学園 男子部(中等科・高等科)】 - 中高一貫教育

近況

5期から6期への更迭式を行う

2013年1月21日

 本日、記念講堂にて、5期から6期の更迭式が行われました。
新しく委員長になった高等科3年生のM君は、「男子部に白紙投票はあってはならない。それは、男子部生として無責任な行為だ。だからこれからは、何か思うことは、言葉で伝えよう。しかし、選挙で白票を投じた人だけが無責任だといえるのだろうか?委員会の呼びかけに答えない人、掃除など男子部生徒として与えられている責任を果たすことができない人も、同じように無責任なのではないだろうか。 男子部の生活には、大変なことや面倒くさいことがたくさんあるが、大変だからやらないのではなく、一つ一つのことをよく考えて行動できるようにしよう。」と述べました。
また退任する委員は、今日で委員は終わるが6期委員が呼びかけることに応えていこう、と新しい委員を後押しする退任の言葉を述べました。
彼らの言葉の背景には、委員選出にあたって部全体で話し合ってきた経緯がありました。
木曜日に行なわれるはずだった委員選挙は、下級生から現委員に向けて、今回は投票できないと言う意見が出たことで、
その思いを受けての全校討議となりました。
そのなかでは副委員長を選出する高等科2年生に対しての意見などが、上下級生からも活発に出されました。
意見を出し合って翌日の委員選挙に臨みましたが、白紙票が投じられました。
無効票として機械的に処理してよいのか、そのような思いを持っている人の意見が聞きたい、という意見と、
昨日も思いを聞きあう機会を設けたのにもかかわらずこのような表現しかしないのはどうか、という意見に分かれ、
学年を超えて様々な思いをぶつけあいました。
結果、再選挙を行なって新委員が選出されたのは夜7時近くでした。
この苦しみが成長の糧となった、と生徒達が気付くには、もう少し時間が必要かもしれません。
それでもこのような場を大切にしたい、と自分たちで考え、逃げずに向き合うことができました。
苦しみながら答えのない問いと向き合い、自分や団体の在り方について考えを深め、互いに思いをぶつけあう。
成績にも進学実績にも表れない、本校ならではの学びです。

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