男子部では毎年1学期に、中等科、高等科に分かれて2泊3日の日程で、「遠足」と呼ぶ団体登山を行っている。遠足に関わる組織作り、装備や宿の予約、自然や山の地形などについてのレクチャーなど、さまざまなことが生徒自身の手で分担して進められ、事前のコースの下見にも生徒が参加している。今年度は中等科は尾瀬の燧ケ岳(2356m)、高等科は北アルプスの槍ヶ岳(3180m)を目指してさまざまな準備が始まっており、来週には高等科が秩父の山での足慣らしを行う予定である。
安全に遠足を行うために、まず必要なものが「装備」である。高等科3年生と中等科3年生から装備の係りを出して、必要な装備の注文をとり、業者に発注し、納品された品物を配る。そして、生徒から集金し業者への支払いまでを生徒の係りが行う。
初めての遠足になる中等科1年生には、事前説明や靴のサイズ合わせなども係りの生徒が世話をしている。5月15日の放課後に、係りが業者から届いた装備品(ザック、登山靴、ポリタンク、雨具、靴下など)を生徒に配った。種類・数量ともに多くの装備を間違いなく配るのも大変な作業ではあるが、遠足を支える大切な任務であることを考え、精一杯責任を果たしている。
靴のサイズあわせをする1年生 納品された装備を並べる
また、この日、中等科2、3年生はブロック会議を行い、遠足に向けての意見交換を行った。