平和週間初日 高橋源一郎さん
9月18日男子部記念ホールで高橋源一郎さんの講演が行われた。男子部生全員と女子部中等科3年・高等科2・3年生が聞くことが出来た。
高橋さんは独自のスタイルでユーモアを交えてお話くださった。入学式で紺のスーツを理由もわからずに着てくる学生が多いこと。古くは、小学校は創設の目的の一つとして、工場労働者の育成があったこともあり、画一的な「いい子」が増えて個性がなくなっていることを指摘してくださった。本講演のテーマである「平和」については、源一郎さんも原爆当日広島にいらしたお母様から、戦争の話を聞かされていたが、興味がなく、うんざりして、耳をふさいでいた。しかし、亡くなられて12年後にお母様から託されていた、お母様の自叙伝を読み、初めて「平和」について深まったと語られ、「平和」など漠然とした問題はこうしたきっかけが重要になるのではと仰った。
学ぶこと・教わることについては、どんなに素晴らしい人が、どんなに素晴らしい話をすることよりも、受け入れる人の畑が耕されていることが大切であると話され会は終了した。(平和週間の係)
