肥料の由来や成分が明確で、環境への負荷が少ない「アグロエコロジー」の考え方のもと、最高学部農芸グループでは、澤登先生が30年以上お付き合いのある磯沼ミルクファームさんから、今年も牛糞堆肥「牛之助」を購入しました。
12月12日の実習では、牛糞堆肥30Lを30袋、さらにおまけまで付けていただき、山盛りの堆肥を畑まで運んでくださいました。
磯沼ミルクファームでは、コーヒーやチョコレート工場から出た豆や殻を牛の寝床に敷くことで、においを抑えるだけでなく、微生物の働きを活発にし、発酵を促進する工夫がなされています。
加えて、何度も丁寧に切り返しを行うことで、質の高い完熟堆肥が作られています。
また、早くからアニマルウェルフェアの考え方を基本とした牛の飼育が実践されており、牛が育てられている環境に目を向けることも、アグロエコロジーの重要な要素であると感じました。
この堆肥は、有機農業を実践している新天地の畑に、生徒たちが作物を植える前の土づくりに使用されます。化学肥料に頼るのではなく、自然の循環を活かした堆肥を用いることで、作物を育む土そのものを豊かにしていきます。
当日はお手土産としてヨーグルトまでいただき、こちらからはささやかなお礼として、しののめ茶寮のクッキーをお渡ししました。
今後も牛糞堆肥はぜひ磯沼ミルクファームさんから購入させていただきたいと考えています。また、実際に牧場を訪れ、堆肥づくりや酪農についてさらに学んでみたいと感じました。


文・写真:農芸グループ 最高学部2年 安部 葵琉

















