7月1日土曜日午前中、最高学部3年生を対象とした学部生ピッチ大会をしののめ茶寮会議室を会場として行いました。
本企画は、キャリアガイダンスの講義の一環として、自由学園のOB・OG組織でもある南沢会のキャリア支援室との共同企画として実現しました。

ピッチとは、ベンチャー起業家がエンジェル投資家に対して、事業の魅力を3分程度でアピールし事業資金獲得を競うプレゼン大会をいいます。

今回、OBでスキンケア製品で起業した株式会社Mind Leaf社長の飯渕さんの元で、昨年からインターンシップに参加している3、4年生4名が自ら企画した洗顔石鹸やヘアオイルなどの新商品を販路拡大を期してアピールしました。
エンジェル投資家役として参加いただいた南沢会の役員約10名からは、その発表された商品について、さまざまな角度から建設的なアドバイスや質問があり、学生もそれに懸命に答えることで熱い議論が交わされました。

本来であれば社会に出てからでしか味わえない実践経験を積むことができ、プレゼンをした学生からは「社会人からの質問は学生や先生とはまた違ったものだったので、とても貴重な体験をさせていただいた。」という感想がありました。

さらにこのやりとりを同級生を始め1、2年生も授業の一環としてオブザーブ参加し、「発表した学生へ向けて、卒業生の皆様から優しく、時に厳しくレスポンスされていて、それらの受け答えがすごくいいなと思いました。卒業生との交流があまり今までなかったので今回のピッチ大会+交流会のようなものとなり、とてもよかったです!」と好評の声がありました。
こういった形でインターン生の商品開発の取り組みに対して、社会人が真摯に受け止めてフィードバックを提供する会ができ、最高学部でのキャリア支援の形もさらに一歩前進することができました。今後も商品開発に限らずさまざまな活動や取り組みを卒業生にアピールし、支援を得られる機会を作ってまいりたいと思います。

本会を企画推進いただきました南沢会キャリア支援室の皆さま、インターンシップを指導いただいた飯渕さんに心より感謝を申し上げます。
文・写真 小堺康弘(最高学部キャリア支援室 室長)